インタビュー

スカの源にあるジャズをワルくてクールに響かせる偉人たちの作品を紹

掲載: 2002年10月10日 15:00

更新: 2003年02月13日 10:46

 DETERMINATIONSの新作を聴いてると、オーセンティック・スカがジャマイカで発展したジャズだということや、そのイキでイナセでルーズでワルでクールでエンターテインな佇まいから、ホーン隊を中心とした世界中の古き良きジャズ・コンボが頭に浮かんできたりします。

 まずはビッグバンドを率いてプログレッシヴなジャズを創造したデューク・エリントン。その妖しく艶めかしいスウィングはスカタライツにも大きな影響を与えました。また、スウィング・ジャズと、リズム&ブルースやロックンロールとの架け橋となったジャンプ/ジャイヴの帝王ルイ・プリマは、ニューオーリンズの猥雑さとスウィングの軽快さを混ぜ合わせた豪快なエンターテイメント・サウンドが魅力。カリブ海繋がりでスカ/レゲエのいとこ音楽でもあるカリプソの王様ロード・キッチナーも、上品さと下品さの微妙なバランス感覚でひたすら楽しいコクのあるサウンドを聴かせてくれます。オリジナル・スカタライツのドン・ドラモンドは、いい具合に気の抜けたヤクザなトロンボーン・プレイが気持ちいいし、ブーガルー~サルサの帝王ウィリー・コローンは、激ワル激ワイルドなマフィア的トロンボーンがこれまたサイコーにカッコいいです。地理的距離の遠さかあるいは暑さのせいか、〈エチオピーク〉シリーズで聴くことのできるアフリカはエチオピアのジャズは、そのルーズさやリズムの絶妙なズレ加減なんかがスカと同じでグッときます。これらはみんな、ジャズのカッコよさをそれぞれ独自に解釈した兄弟音楽とも言えますね。

▼ 文中に登場したアーティストの作品を紹介。


デューク・エリントン『Duke's Joint』(Buddha/BMG)


ロード・キッチナーの楽曲を収録したコンピ『London Is The Place For Me -Trinidadian Calypso In London,1950-1956』(Honest Jon's)


ドン・ドラモンド『Greatest Hits』(Jet Set)


ウィリー・コローン『The Hustler』(Fania)

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ソース: 『bounce』 236号(2002/9/25)

文/ダイサク・ジョビン