FACTのダンス・ミュージック・サイドが垣間見える!? イイ仕事ぶりの豪華リミキサー陣を一挙にご紹介!! -Pert.1
FACTのオリジナル作『FACT』に先駆けてリリースされたのが、2枚組リミックス盤『NIVAN RUNDER SOUNDRUGS』。本作には「よくもまあここまで!」と感嘆してしまうほどに豪華なリミキサーが集結しており、揃いも揃ってアッパーなビートを提供しているその顔ぶれからは、FACTのダンスミュージック・サイドにおける嗜好が浮かび上がる。ここでは、総勢17組のリミキサー陣をずらりとご紹介!
『NIVAN RUNDER SOUNDRUGS』Disc-1(Folder-1)
01. paradox (autoKratz a mother fxxker mix) / AUTOKRATZ
02. lights of vein (Junkie XL Break Out Remix) / JUNKIE XL
03. fog (Bloody Beetroots Rmx) / THE BLODDY BEETROOTS
04. start from here (feadz Rmx) / FEADZ
05. snow (29 Remix) / HIROKI(Dragon Ash)
06. why... (80kidz Remix) / 80kidz
07. 45days (Marc Mac's 808 mix) / MARC MAC(4HERO)
08. rise (Steve Aoki Remix) / STEVE AOKI
AUTOKRATZ『Down & Out In London & Paris』Kitsune/TRAFFIC(2008)
淫靡なエレ・ディスコでリミックス盤の冒頭を飾っているのは、キツネにフックアップされたロンドン発の二人組、オートクラッツ。昨年に発表したEPでエレクトロ界きっての注目株となった彼らは、待望のフル・アルバム『Animal』を6月に発表予定。こちらでは、ニューロマの香り漂うポップなエレクトロを提示してます。
JUNKIE XL『Booming Back At You』Nettwerk/KSR(2008)
ビッグビート~デジロックの立役者も、この豪華盤に堂々の参戦。最新作『Booming Back At You』では時流に即したエレクトロを聴かせてくれた彼ですが、本作ではメロディアスでトランシーなダンス・ロックを展開。そのサウンドは、本文でKazuki氏が述べている通り、2006年作『Today』の“Yesterdays”辺りの作風に近いかも。
THE BLOODY BEETROOTS“Rombo”Dim Mak(2008)
性急なビートを畳み掛けるパンキッシュなトラックを轟かせているのが、イタリアが誇るエレクトロ・アクト、ブラッディ・ビートルーツ。昨年発表したEP『Rombo』では、ブリーピーなシンセが乱れ飛び、過剰にドラマティックなメロディーが炸裂するバキバキのロッキン・エレクトロを展開しております。
FEADZ
フレンチ・エレクトロを背負って立つレーベル、エド・バンガー。同レーベルの歌姫、アフィのプロデュースで名を上げた男が、このフィーズ。まだアナログ12インチ単位でのリリースしかないものの、シーンの次代を担うと目される新鋭です。ここではヴォイス・サンプルを切り刻んだ、シカゴ・ハウス・マナーのトラックを披露。
Dragon Ash『FREEDOM』ビクター(2009)
DRAGON ASHを始め、Dt.やSTOROBOといったバンドで活躍しつつ、さらに各種プロデュースやリミックスまでをも請け負う仕事人、HIROKI。DRAGON ASHの最新シングル“運命共同体”でもラヴァーズ仕様のリミックスを手がけてましたが、今回は、FACTの轟音メロディック・サウンドをジャジー・ヒップホップへと鮮やかに変換!
80kidz『THIS IS MY SHIT』Kidz Rec./KSR(2009)
国産エレクトロ界のヤング世代を代表する3人組、80kidz。先ごろリリースされたファースト・アルバム『THIS IS MY SHIT』では、従来の直球エレクトロ路線に留まらない音の触れ幅を獲得して見せたが、本作でも、プログレッシヴ・ハウス仕様の昂揚感みなぎるサウンドを轟かせている。これはアガる!
4HERO『Play With The Changes』Milan/HOSTESS(2007)
ドラムンベースからブロークンビーツへと至る、UKブレイクビーツ・ミュージックを刷新し続けてきた4ヒーロー。その片割れであるマーク・マックがFACTをリミックスした結果生まれたのは、なんとブラコン風味のダウンテンポ! 4ヒーローの最新作『Play With The Changes』にも通じるフューチャリスティックなファンク感が楽しい!
STEVE AOKI『Pilloface And His Aairplane Chronicles』Thrive/KSR(2008)
煌びやかなシンセが舞うアッパーな4つ打ちでDisc-1を締めくくってくれるのが、人気レーベル、ディム・マックを主宰するエレクトロ・シーンのキーマン、スティーヴ・アオキ。昨年発表したミックスCD『Pillowface And His Airplane Chronicles』では、エレクトロ~ニューレイヴの大物楽曲を揃え、さらりと繋いでおります。