インタビュー

葵&涼平 incl. アヤビエメガマソ “モノクローム”

 

葵&涼平_特集カバー

 

2010年末に彩冷える-ayabie-としての活動を休止し、ソロ・アーティストとして再始動を果たした葵。そして、彩冷える-ayabie-のオリジナル・メンバーであり、2006年の脱退後はメガマソとして活躍してきた涼平。まさに〈夢のタッグ〉というべきプロジェクトが、この葵&涼平 incl.アヤビエメガマソだ。完成したシングル“モノクローム”は、ヘヴィーなバンド・サウンドに伸びやかなメロディーが映える1曲。破天荒な制作の裏側からこの先へ対する意識まで、2人にじっくり語ってもらった。

 

 

4年間の蓄積

 

――まず、2人でいっしょに曲を作ってリリースするということはどうやって決まったんでしょう?

「ノリでしたね」

涼平「どうせ無理だろうし、せっかくだから1回くらいセッションやれたらいいね、くらいの感じで話をしてたんです。だったら曲も書くよって言ってたら、まさかこうなるとは、っていう」

――それぞれ別のバンドになってからの4年間、お互いに連絡は取り合ってました?

「ほとんどないですね。お互いが一杯一杯で活動してたというのもあって、直接話すこともそこまでなくて。ライヴを観に行ったりすることはありましたけど、飲みに行ったりメシを食いに行く感じじゃなくて、楽屋で〈がんばってね〉って挨拶するくらいで」

――では、離れていた4年間、それぞれどういうふうにお互いのことを思ってました?

「もともと僕は涼平くんの音楽性やセンスや世界観が好きでいっしょにバンドを始めたんです。だから、違う道を歩んでからも、自分じゃなくてインザーギくんが歌ってるメガマソでの涼平くんの曲を聴くのもすごく楽しみだったんですよね。1人のファンだったというか」

涼平「それは僕も同じで。お互いの音楽のファンという部分はありましたね」

――去年に久しぶりにじっくり会って話して、変わらないなと思った部分はありました?

「ほとんど変わってなかったです(笑)。4年経ったっていう感覚がないんですよね。音楽的な部分はもちろん、お互いいろんなものを吸収しているというのは感じましたけど」

涼平「そうじゃない部分での変化は全然なかった(笑)」

――音楽的な部分での変化は、お互いどのへんに感じました?

「楽曲のアプローチとして、表現の幅がすごく広がったというのは感じますね。インディーズの頃に比べていまは支えてくれている人もいるし」

涼平「葵くんのソロ・アルバムの『ONE』も聴かせてもらったんですけど、技術だけじゃなくて、4年間に蓄積してきたものが確実にあるということを感じさせてくれる歌い方だったんですね。感情の入れ方やテクニカルな面が全然違うなと思って。今回のシングルで昔の曲をセルフ・カヴァーしているんで、ファンの人もわかりやすく感じると思うんですけど」

 

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掲載: 2011年02月16日 18:00

インタヴュー・文/柴 那典