INTERVIEW(2)――歌詞は客観的に見れない
歌詞は客観的に見れない
――レコーディングは、それからすぐに始まった感じですか?
ユウ「その頃から曲作りとかやってて、ライヴをちょこちょこやってた。レコーディングはいつだっけ?」
マネージャー「1曲だけ、11月に録りましたね」
夏樹「そうだ、“ホワイトホール”。めちゃめちゃ前のことのような気がしますね」
――その“ホワイトホール”を配信で先行リリースしたんですね。
ユウ「そうですね。“ホワイトホール”録ったのも、ノリっていうか(笑)。活動再開したけど、ナッキーが入ってからの曲がないんで、〈1曲録ろうか!〉って話になって、急遽レコーディングすることになりました」
――曲作りはどんな感じで?
ユウ「一応、詞と曲は私が作ってきて、アレンジはみんなでセッションしながら。リズム・パターンとかも、なんでもアリっていうか、みんなで思うままにやってみようってところから始めて、それから話し合って詰めていく感じで」
――そうする過程で、最初と違うかたちになってったり?
ユウ「でも、そこまでイメージが変わることってなくて。けっこう最初のイメージ通りになることが多いんですよ。不思議と伝わってるのかなって思う。私が思い描いている全体像は、崩れてないんですよ。最初に私が弾き語りで歌う時に、何となくみんなが、やりたいことを掴んでくれるのかな?」
夏樹「他の現場では、曲が出来て合わせてみようって段階でも、仮メロにコードぐらいでくることが多かったんですけど、ユウさんの場合、構成もコード進行も詞もメロも、ほぼ完璧な状態で出来てる。それですごく方向性が掴みやすくて、みんなが同じ方向を向いて進んでいける感じ。歌詞があって曲が出来ているのは、アレンジもしやすい」
――ユウさんはGO!GO!7188だと作曲担当ですよね。歌詞まで完成させるというのは大変じゃないんですか?
ユウ「曲だけの場合よりはだいぶ時間がかかりますけど(笑)、曲だけ固めて、後で歌詞を付けていくみたいのが、いまのところできなくて。もしレコーディング中に出来なかったらどうしようと思って(笑)、完成してないと怖いんですよ。だから前準備がすごいかかってて」
――曲も書き溜めておかないと不安だったり?
ユウ「書き溜めておかないと怖いんです(笑)。そういうところは臆病で」
――全体の構成を作ってから詞を書いてくんですか?
ユウ「同時に生まれることもありますけど、基本的にはメロディーが出来て、歌詞を考えていきますね」
――すごい譜割で言葉が乗ってるんだけれど、書いていくとこうなる感じ?
ユウ「歌詞についてはホントに、客観的に見れないっていうか、どうなんだろうって感じ(笑)。すっごい時間かかるんですよ。めっちゃめちゃ考えてるんで」
――それはわかりますね。ノリで乗せてる感じじゃない。自分らしさとか考えたり?
ユウ「自分らしさっていうのかわかんないですけど。自分で言うのもなんですけど、真面目なんですよね(笑)。〈ここ辻褄合ってないよな〉とか、〈ここ意味わかるかな〉とか。すっごい考えちゃって。どんどん直しに直して、〈これなら意味わかるかなー〉ってところに落ち着く、みたいな」
――それは時間かかるのわかりますね。しかも書き上げないとバンドに持ってけない(笑)。
ユウ「そうなんですよー。だから準備にすっごい時間かかるんですよ」
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