INTERVIEW(3)――自分の言葉で歌ったら、どんなに気持ち良いんだろう?
自分の言葉で歌ったら、どんなに気持ち良いんだろう?
――ソロに入ってた“天邪鬼”(ゆう名義の2004年作『てんのみかく』に収録)を、アレンジを変えて入れてますね。
ユウ「前はアコーディオンとかで。でも、あの曲が出来た時にいちばん最初に、阿部(耕作、ドラムス)さんとKANAMEさんと、1回だけラマジェッツというバンドをやったんですよ(2003年12月のGO!GO!7188の渋谷AX公演におけるソロ・コーナー)。その時にこの曲を、こういうアレンジでやったんです。その後にソロ・アルバムに入れたんですけど、最初のパンクっぽい感じがすごいいいなと思ってて。それでチリヌルヲワカでやったら、ライヴも盛り上がるし、いいかなと思って」
――レコーディング前にライヴをやってたから、新鮮なイメージになったのかな。
ユウ「どの曲も録る前にライヴでやってみれたから。最初にスタジオで合わせるのと全然違いますね。“シーホース”とか、ライヴでやってた時より速くなってるし(笑)」
夏樹「レコーディングもライヴをやるような、いい感じで録って。いいライヴのテイクが録れたって感じで。レコーディング前にツアーやれたのが良かったですね」
ユウ「ライヴは決まってたんで新曲は試していくほうがいいねって。お客さんも、前を知ってる人もいるだろうけど知らない人も多いだろうから、何をやっても新曲だ、みたいな(笑)」
――自分で歌詞を書きたいというのが、このバンドの重要なポイント?
ユウ「自分の言葉を歌いたいって言うのは、思ってましたね」
――GO!GO!7188ではバンドの曲を歌うことになるけど、ここではユウさん自身の曲になるわけですよね。
ユウ「GO!GO!7188は、それが良さだったしおもしろさだったんですけど。いろんなところで――大きなステージでもやったけど、自分の言葉を歌ったことはないんだ、って思って。ああいうところで自分の言葉を歌ったら、どんなに気持ち良いんだろうなって思った瞬間があって、それでまあいま、実現できてるみたいな感じはあるんです」
――それは、チリヌルヲワカを始めた時に感じてたの?
ユウ「その時は全然深く考えていなくて(笑)。アルバムを出さなきゃいけないから、曲も詞も書いてるみたいな感じで。ホントに詞はソロ・アルバムの時に始めて書いたから。できんのかなー?と思いながら、模索しながらやったって感じなんですけど。歌詞をおもしろいって言ってくれる人もいたりして、もうちょっとやれるかもと思ったんで。楽しいです」
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