INTERVIEW(3)――いまのバンドの空気感
いまのバンドの空気感
――今回のシングルは、通常盤の3曲目“G3”も含めて統一した方向性ですね。攻め感のある、エッジーなバンド・サウンドと歌謡性の2本柱と言いますか。
沙我「結果的に同じ方向になりましたね。カップリングの“残響ホワイトアウト”はギターのヒロトの曲なんですけど、通して聴いてみると同じような流れなので」
――メタリックなギター・ソロが入っていたりと、キャッチーなフックが印象的で。
沙我「そうですね。まあ、最近はリフものに凝ってるって言ってたんで、そういう要素も強く出してると思いますね」
――そして“G3”はグルーヴィーなリフがダンサブルに先導する……のかと思いきや、いきなりデス声が入ってくるみたいな。
将「はは(笑)」
――おもしろい作りになっておりますが。
将「この曲は2004年に出した曲のリメイクで。元は“極彩極色極道歌〈G3〉”っていう、めんどくさいタイトルだったんです」
沙我「新曲としては、こういう曲は絶対ないと思いますね(笑)。リメイクだからやれたっていう」
――そうすると、遊んだ感覚ですか?
沙我「これは“BLUE FLAME”などとは違う気持ちというか、格好良い曲を作ろうというよりは、いまのバンドの空気に合わせたっていう感じです」
――いまのバンドの空気って?
沙我「まあ基本はライヴなんですけど、『GEMINI』を出した後で、いまの僕らが出す音になるべくすり合わせたというか。だから、2004年当時と今回の“G3”との音の違いっていうのは、そのままバンドの変化だと言ってもいいと思いますね」
――原曲のほうを聴かせていただいてないのであれなんですけども……。
将「聴かないほうがいいと思います(笑)」
沙我「聴いたらがっかりすると思います、きっと」
――口々に止められましたが(笑)。だいぶ変わってるんですか?
将「そうですね。まあ〈変えすぎだ〉って言われないように歌詞とかは無理やり変えてないんですけど、でもメロディーもいい感じに移調してて(笑)、聴いた人は〈全然違う〉って。いい意味で、予想を裏切るような内容にはなってます」
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