INTERVIEW(4)――躊躇するな
躊躇するな
――こういう作業って、当人としてはすごく楽しかったりしたんじゃないですか?
将「いろいろ辻褄が合ってないような、衝動だけで作っていたような昔の曲を、沙我くんがプロデューサーみたいな感じになって、どんどんリアレンジしてくれて」
――では、プロデューサー役の沙我さんは、メンバーにどのようなリクエストを?
沙我「まあ、今回が最後のダウン・チューニングだと思ってやってくれ、って言いました。これは7弦ギターだったり、5弦ベースだったりの多弦楽器を使ってる曲なんですけど、今回が、そういう類の最後の曲だと思ってやってくれと。だから躊躇するな、みたいなことを、特にギターには言いましたね」
――全力でいってくれと。
将「なんか、甲子園の決勝前の、監督の言葉みたいですね(笑)」
Nao「俺は、これが最後のツーバスの曲だって言われてないんで(笑)、がんばらな……」
沙我「ツーバスはこれからも出てくるからね(笑)。まあ、Bメロのシャウトしてる部分のドラムの速いところも、昔の自分らだったら絶対やんなかったですよ。あれもホント、ときが経って、ああいうリズムもヴィジュアル発祥だと思って、いいかな、と」
――過剰なプレイが詰め込まれていますよね。好きです、このアレンジ(笑)。
沙我「その気持ちはわからないでもないです(笑)。ま、『GEMINI』のアルバムの流れを損なわずにっていう方向は他の2曲に比べるとあるんで、そういう方がいらっしゃるのも納得できますね」
いまから目を離すな
――あと、オフィシャルサイトを見ると、“BLUE FLAME”のリリース情報の下にさり気なく9月7日に控える次のシングルの告知もされておりましたが。
将「あっ……はい。そうですね……なんででしょうね(笑)? いや、今年はもうガンガンいくよ、っていう。Alice Nineって、アルバムを出すと半年とか7か月とかシングルが出ないということがけっこうあったんで、まあ今年は、いい曲をどんどんリリースしていきたいっていう意思表示のひとつとして、まずは6月に“BLUE FLAME”を出して、9月にも出すっていうのは先に明言しておいて、自分らにプレッシャーをかけていいものを作れたらと」
――では、例えば“BLUE FLAME”との連作とか、そういうことを考えているわけではない?
将「そうですね。そういうコンセプトがあるわけではないですね」
――同時に9月9日のNHKホール公演も告知されてましたので、何かあるんじゃないかと考えてしまったのですが。
将「あるっぽくしたいですけどね(笑)」
――では、あるっぽくしていただくということで。
将「(笑)8月24日でバンドが7周年を迎えるんで、それに絡めた9月のシングルとライヴでみんなが楽しめるようなことを表現したいな、とは思ってます。だから9月はAlice Nineから目を離すな、ってことで」
――その前に、今回の“BLUE FLAME”もありますから。
将「そうでした(笑)。じゃあ、いまから目を離すな、ってことで」