INTERVIEW(2)――バンドはみんな中2病!?
バンドはみんな中2病!?
――おもしろいなぁ。それって共同作業の醍醐味ですよね。もう何曲もやってますけど、いしわたりさんとの作業って、どうですか? どういうところが刺激的とか。
「発想が本当に素敵ですね。いろんないいアイデアもあるし、歌詞はすごく適切なアドヴァイスをくれます。あと人柄がおもしろい(笑)。ぼそっと言うことがすごいおもしろいんですよ」
――こうしろ、という感じのプロデューサーではなく。
「そうですね。兄さんっていう感じ。年も1個上なだけだし、中2と中3みたいな感じです(笑)。決して高1と高2ではないし、中1と中2でもない」
――わかる気がする(笑)。中2病とか、最近言いますよね。
「中2っていちばん自意識過剰になったりして、恥ずかしいことをしちゃう年頃だし、いちばん青春な感じですね。もう32なんですけど(笑)」
――でも音楽やってる人って、ずっとありますよね。その感覚。
「うん、そうじゃないとね。どこかで途方もないことを信じてないと。バンドはみんな中2病だと思います(笑)」
――名言出ました。でもほんと、アツくて強い曲になりましたね。〈戦いに挑め〉〈胸を張り進め〉〈赤い血を沸騰させて〉とか。
「いまはこういうストレートな言葉がいちばん必要かなって思うんですよね。特に〈君はまた生まれ変わる、この灰の中〉というのは、メッセージとして込めたところがあります。〈生まれ変わるためにがんばれ〉じゃなくて、もう〈生まれ変わるんだよ!〉って、何の根拠もなく決め付ける人がいてもいいんじゃないかと」
――ドラムのオータケハヤトさんはどうでした? ノリノリで叩いてました?
「ノリノリでしたね。手が痛いって言ってましたけど(笑)。たくさんスネアを叩くんで。普通の曲より1.5倍ぐらい」
――ギターの豊田ヒロユキさんは? 俺の出番だ!っていうぐらいの豪快なソロがありますけど。
「ノリノリでソロ弾いてましたね。ソロもちょっとファニーなところがあって、16分(音符)で動いてるんだけど着地がちょっとおもしろいというか、ヘンな感じがいいソロだと思います」
――そう考えると全員に見せ場、ありますよね。河原真さんのベースもビヨンビヨンいってるし。
「そう、ベースのチョッパーも。もともとこのバンドに入った時に〈俺、チョッパーはやらない主義なんで〉とか言ってたんだけど、スタジオでおだててたら、最近普通にやるようになって、勝手にベース・ソロでチョッパーをやるようになって(笑)。この曲もデモで最初チョッパーを入れていて、それを聴かせたら〈チョッパーじゃん、参ったな~〉とか、すごい嬉しそうに(笑)。実際、俺がデモで弾いたのよりも格段に手数の多いチョッパーに生まれ変わらせてくれました」
――畠山拓也さんのキーボードも?
「キーボードは、ライヴではやってもらってるんですけど、この曲はもう(プログラミングを)組んじゃったんで。レコーディングの時はみんなを応援してくれてました(笑)」
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