INTERVIEW(4)――冷たいけど、激情のイメージ
冷たいけど、激情のイメージ
――ちなみに、“MIRROS”のPVはどんな感じの映像になりそうですか?
葉月「いまの段階ではまだ全然わからないんですよね」
玲央「撮影はしたんですけど、編集が終わってないんで」
――じゃあ、映像監督に任せるみたいな?
玲央「前々からそうですけどね。ざっくりとイメージだけ伝えて。監督さんも変わらずにやっているので」
――どんなイメージを伝えたんですか?
葉月「〈とにかく寒いイメージ〉とだけは伝えました。監督はずっと〈クールに〉ということを言ってましたね。熱く歌わない、という。サビも、冷たいんですけど、僕のなかでは激情のイメージもあるので、そういう感じで歌ってたら〈ちょっとアツすぎるな〉って(笑)。それはおもしろかったですけど」
――今回はツアー・ファイナルであれだけ激しいライヴをやって、その後すぐにレコーディングだったわけですよね。正直、喉も大変だったんじゃないでしょうか。
葉月「大変でしたね。正直、ベスト・コンディションではないです。でも、ツアーのMCでも言ったけど、それはそれでしょうがないし。そこのニュアンスをいいほうに持ってくしかないんで。やれることはやったかな、という」
――喉を酷使している感じもシングルに入っている、という。
葉月「シャウトがまさにそうですね。健康な状態では出ない声が出てる(笑)。ツアーの中盤に近い声です。そこを楽しんでもらいたいと思います」
――で、また間を置かずにツアーが始まるわけで。ライヴをコンスタントにやっていくということに対して、やっぱり意志の強さはあるんですね。
玲央「過去6年近く、年間60本以上のライヴをやってきたんで。環境の変化で、途端に本数が減るのは格好悪いと思う。年に2回は全国ツアーをやりたいというのがあるんですよね。それはいままでもやってきたし、これからも続けていきたい。だから、ツアーが終わった途端にまた始まるような感じになっちゃうんですけど。少なからず、ライヴを観て、知って、CDを手にして、またライヴに来てくれるという、僕らとファンとのいい流れはすごく大事にしていきたいと思いますね」
――葉月さん自身もレコーディングよりライヴのほうが好きだと言ってましたけど。
葉月「もちろん。ミュージシャンをやっていて好きな仕事はライヴしかないです。レコーディングはできればしたくないくらい(笑)。でもライヴをやるためにはCDを出さないと楽しめないから。レコーディングが大好きな人は羨ましいですね」
玲央「僕はレコーディングも結構好きですけどね。構築の美学があるから、ライヴと両方を大事にしていきたいなって」
葉月「僕としては、念じただけで作品が出来てほしいくらいです(笑)」
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