インタビュー

猿軍団のモードセレクション!!――(1)



 

MODESELEKTOR 『Hello Mom!』 Bpitch Control(2005)

ビチコンのレーベルカラーを一気にカラフルにしてしまった初作。TTCら客演MC勢の声を大胆なBボーイ感覚で切り貼り&チョップしまくり、ギミカルなビートに乗せてぶちまけた痛快なスタイルは、テクノ好きの聴覚にもフレッシュにブッ刺さったに違いない。 *佐藤

 

『Boogy Bytes Vol. 03: Modeselektor』 Bpitch Control(2007)

ビチコンの〈変顔ジャケ〉シリーズにあってナチュラルに変な顔を残してしまってる好ミックスCD。スピリチュアルな質感のジャズからテック・ダブ〜ダブステップへとドープに可変していく展開が格好良い。レディオヘッド“Idioteque”の投入にも注目! *出嶌

 

MODESELEKTOR 『Happy Birthday!』Bpitch Control(2007)

評価を決定的にした2作目は馴染みのTTCやオットー・フォン・シーラーク、シリウスモ、ティキマンらを招いた過激なエレクトロ・グリッチ・ホップ集。トム・ヨークの好演も猿ことながら、マキシモ・パークの“(I Can't Sleep)Without Music”もお忘れなく! *出嶌

 

『Body Language Vol. 8: Modeselektor』 Get Physical(2009)

エレクトロやダブステ界隈から、メジャーとアングラを取り混ぜたヒップホップ、さらにはアニコレまでもチラつかせ、ゲット・フィジカルの名物ミックス・シリーズ史上もっともハジけた逸品。ありえない組み合わせが生んだのは混沌ではなく昂揚! *佐藤

 

MODERAT 『Moderat』 Bpitch Control(2009)

ミュートからの新作『The Devil's Walk』もヤバいアパラットとの、仲良しコラボ・ユニット作。アパやティキマンの歌をフィーチャーして、テッキーなダブステップ〜エレクトロニカを披露。ここに収録の“Rusty Nails”はジェイムズ・ユールが翌年カヴァーしている! *出嶌

 

『Modeselektion Vol.01』 Monkeytown(2010)

レーベル第1弾コンピなもんで所属アクト主体のショウケース盤なのかと思いきや、アパさんやアイコニカ、ナイト・スラッグスのボク・ボクら外部のヤバい音源を選んだセンス勝負の一枚に。まさにモードのセレクターです。その影でイーランやコスミンTRGの仕込みも上々。 *出嶌


カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年11月22日 18:15

更新: 2011年11月22日 18:15

ソース: bounce 338号 (2011年11月25日発行号)

ディスクガイド/佐藤大作、出嶌孝次