INTERVIEW(4)——俺たち、こんなにモテてたんだ
俺たち、こんなにモテてたんだ
ヤガミ・トール
――ところで、シングルと同時にトリビュート・アルバム『PARADE II 〜RESPECTIVE TRACKS OF BUCK-TICK〜』もリリースになります。若手から同世代まで、かなり多彩なアーティストが参加していると思いますが、実際に聴かれてみてどうでした?
櫻井「ホントに好きでやってくれてるんだなぁと。好きでぶっ壊してくれている人もいれば、丁寧に細部に渡ってコピーしてくれているような印象も受けますし。こんなに俺たち、モテてたんだと思いました(笑)」
――トリビュート・アルバムは今回で第二弾じゃないですか(笑)。
櫻井「でも、みんなどう思ってるのかって、普段はあまりわからないじゃないですか。口先だけかなぁと思ったんですけど、そんなこともなかったなって(笑)。ものすごく嬉しいですね」
今井「すごく意外なアレンジもあったり、みんな凄いなと思っちゃいました。このなかで最初に上がってきたのがacid androidで、yukihiroくんだから、もっとシンベとか使ったバキバキの音でくるでしょって思ったんですよね、曲も“SEXUAL×××××!”だったんで。そしたら、なるほど、デジタル感みたいなものは捨てて、メロディーのほうに寄せたんだと(笑)。他にも、たとえばAA=。やらかしてくれるんだろうなって予想はしてたんですけど、あの感じ(笑)。途中でボソボソってつぶやく、メロディーというかあの空気感とか、聴いた瞬間に、これは(曲順を)ラストにしようかなと思いましたね」
櫻井「僕もyukihiroくんのは意外でしたね。エレガントにしてくれて、歌モノでくるんだって。それが新鮮だったし、愛情を感じました。それからD'ERLANGERだったりMERRYだったり、(参加している)バンドはすごく自分たちの色が出てるんですけど、生真面目にやってくれてる印象を受けましたね(笑)。すごく気に入ってくれてるんだなと感じました」
――特に若手は相当な気合いを持って臨んでいたと思いますよ(笑)。その彼らと共に出演する〈BUCK-TICK FEST 2012 ON PARADE〉が9月22日、23日に千葉ポートパークで行われますが、こちらも楽しみですね。
櫻井「今回、トリビュート・アルバムに参加してくれた皆さんと、一回、ワーッと盛り上がりたいなと。自分たちの25周年というよりは、何かそっちのほうが楽しいかなと思います。N'夙川BOYSさんとか、僕も初体験だし、楽しみにしてます」
今井「もちろん自分も楽しむつもりですけど、各アーティストにいろいろ期待しちゃいますね。楽しみです」