インタビュー

 

レディオヘッドのヘッド(頭脳)、トム・ヨーク。ここ数年の課外活動ではフライング・ロータスやモードセレクター、MF・ドゥームら主にアンダーグラウンド系のアクトと積極的にコラボレーションを行っている。特にロータスとの交流は有名で、彼のアルバムに2作続けて参加しているほか、いっしょにLAの〈Low End Theory〉にてDJプレイを披露したのはもはや伝説だ。また、2011年にはブリアル&フォー・テットとコラボ・シングル『Ego/Mirro』を発表するなど、ベース〜ダブステップ・シーンにも積極的にコミット。バンドの最新作『The King Of Limbs』のリミックス盤『TKOL RMX 1234567』に起用されている顔ぶれ──ブラワンやローン、ピアソン・サウンドなど──を見れば、その現場感覚の鋭さ(≒トレンド・ウォッチャーぶり)がわかるはずだ。

ちなみに、公式ブログではトムのお気に入りの楽曲チャートが不定期にアップされるのだけれど、2012年10月の時点でカリブーの変名=ダフニやジェレマイア・ジェイと並び、AFPのアフロ・テイストの参照元になったと思わしきホワイトフィールド・ブラザーズが取り上げられていて興味深い。

 

▼関連盤を紹介。

左上から、フライング・ロータスの2012年作『Until The Quiet Comes』(Warp)、レディオヘッドのリミックス・アルバム『TKOL RMX 1234567』(Ticker Tape/XL)、ダフニの2012年作『Jiaolong』(Jiaolong)、ジェレマイア・ジェイの2012年作『Raw Money Raps』(Brainfeeder)、ホワイトフィールド・ブラザーズの2010年作『Earthology』(Now Again)

 

 

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年02月20日 19:00

更新: 2013年02月20日 19:00

ソース: bounce 352号(2013年2月25日発行)

文/佐藤一道