NIGEL GODRICH

もはやレディオヘッドのサウンドには欠かせない存在と言って差し支えないだろう、プロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチ。彼はレディヘ以外にもベックやペイヴメント、ポール・マッカートニー、最近ではヒア・ウィー・ゴー・マジックなど、ヴェテランから新人まで幅広く手掛けている。さらに、2010年に「スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カレ軍団」のスコアを担当して映画音楽界にも進出したほか、昨年にはジョーイ・ワロンカーとローラ・ヴェッティンソンと組んだユニット＝ウルトライスタでの初アルバム『Ultraista』を発表。プロデュース業だけに留まらない精力的な活動で注目を集めている。そのウルトライスタを率いた先日の来日公演では、スクリーンにイメージ映像を投射しながら幻想的な空間を創造。今回のAFPでも、各プレイヤーの提示したサウンドを職人技とも言える空間構成力で見事にまとめ上げている。

▼関連盤を紹介。

左から、2010年のサントラ『Scott Pilgrim Vs. The World』（Abkco）、ウルトライスタの2012年作『Ultraista』（Temporary Residence）