米の女性ジャズ・シンガー、ABBEY LINCOLNが死去

米の女性ジャズ・シンガー、アビー・リンカーンが8月14日、NYはマンハッタンの私設療養所にて死去した。享年80歳。死因はあきらかとなっていないが、彼女は数年前から健康上の問題を抱えていたという。

30年にシカゴで生まれた彼女は、クラブ・シンガーとして音楽キャリアをスタートさせ、56年にアルバム『Abbey Lincoln's Affair – A Story Of A Girl In Love』でレコード・デビュー。長いキャリアのなかで20枚以上のアルバムを発表したほか女優としても活躍し、60年には後の伴侶となるマックス・ローチの黒人問題をテーマにした作品『We Insist! – Freedom Now Suite』に参加するなど、公民権運動の活動家としても知られた。最後のアルバムは2007年にヴァーヴよりリリースされた『Abbey Sings Abbey』となる。

謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。