椎名林檎、デビュー15周年記念日にWタイアップ両A面シングル発売
椎名林檎が、デビュー15周年の記念日にあたる5月27日にニュー・シングル『いろはにほへと/孤独のあかつき』をリリースすることがあきらかとなった。
ヴォーカルを担当していた東京事変の解散から約1年2か月で登場する本作には、4月9日21:00スタートのフジテレビ系ドラマ「鴨、京都へ行く。~老舗旅館の女将日記~」の主題歌“いろはにほへと”と、第1回が4月6日22:00よりオンエアされるNHK Eテレの新番組「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」のテーマ音楽“孤独のあかつき”というタイアップ・ソング2曲を両A面で収録。前者はキャリア官僚から故郷・京都の老舗旅館の新米女将に転進し、旅館の再建に奮闘する主人公を松下奈緒が演じるドラマの脚本を読んだうえで作詞/作曲され、後者は異なる分野の第一線で活躍する〈達人〉同士がお互いの話を聞き合う番組のマナーに倣い、主題歌を担当した2011年のNHK連続テレビ小説「カーネーション」の脚本を手掛けた渡辺あやに作詞を依頼して書き下ろしたとのこと。デビュー15周年のソロ第1弾シングルにふさわしい充実の内容と言えそうだ。
〈椎名林檎 『いろはにほへと/孤独のあかつき』収録曲〉
1. いろはにほへと(作詞/作編曲:椎名林檎)
2. 孤独のあかつき(作詞:渡辺あや/作編曲:椎名林檎)
“いろはにほへと”についてのコメント
すてきなご依頼、有り難うございます。
脚本を拝読したとき、感じ取ったことがあります。
土地、または血縁、つまりルーツと言えるものから、人は、
どんなに強い意志をもってしても中々逃れられないと言うことです。
とくに女にとっての母親というものは生きる哲学そのものと云えましょう。
このたび、わたしはそのあたりを材料に、作曲していったように思います。
ドラマの深い所でさり気なく共鳴するような曲に仕上がるといいのですが・・。(椎名林檎)
椎名林檎さんは、歌詞も曲も魅力的でその表現はいつも斬新というイメージがありますね。今回の主題歌も魅力的で京都らしさが出ていて、昔っぽさもありつつ、今っぽさもあり、というのを感じます。ドラマに当てて考えてくださったんだな、ということがすごく伝わってきて、本当にうれしかったですね。ドラマのカラーをより引き立ててくれてすごく面白くなると思います。やっぱり椎名さんはすごいですね。芯の強い女性像というものが曲の中に感じられ鴨のイメージだな、と思いました。早くドラマの映像と一緒になったところを見てみたいです。(松下奈緒)
“孤独のあかつき”についてのコメント
この番組のおかげであや先生にお目に掛かれて、最高にうれしかったです。お打ち合わせに託けて、いろいろなお話を伺いました。実際、テーマ曲制作にもたくさんの可能性が考えられました。
やがて先生から、厳しく己を律するような力強い歌詞の叩き台をいただきましたが、それからも、いったいどんなサウンドでどんなボーカルが相応しいのか、なかなか確信が持てず、悩みました。或る日、息子たちと遊んでいた小学四年生の姪が “怪獣のバラード” を唄っているのを聴いて、なにかが閃いたのがわかりました。いくつになっても世界の広さを見くびらず、「海が見たい」「人を愛したい」と、願う大人で在りたい。そして、本物の達人方の現場を子供達にも見せたいなと思いながら、あや先生になんどもやり取りしていただき、やっと仕上げた次第です。全く新しい緊張感を齎してくれたこの機会へ、胸一杯感謝して居ります。(椎名林檎)