FIELD OF HEAVEN Photo by 宇宙大使☆スター
土田「私はその間、夜に備えて休んでて、いきなりジョン・フォガティなんです」
岡村「最高でしたね」
土田「最高でしたね。感動だった」
岡村「感動しましたね。前に来たのがCCRの時で、今回は38年ぶりですよ。もう65ですけどね、全然変わらなくて」
土田「40代ぐらいに見えましたよね」
岡村「日本だと熱心なファンが支えているイメージだけど、向こうだと国民的ヒーロー。ブルース・スプリングスティーンくらいの知名度があって、ライヴもやってるし、アルバムもコンスタントに出してるし、ヒット曲もあるから盛り上がるわけですよ」
土田「最初は人が少なくて心配だったんですけど……着いたのが10分前だったのに、前から5列目ぐらいまでスイスイ行けちゃったから」
岡村「私も前のほうに行ってたんですけど、気が付いたら後ろもすごかったですよ。男性のファンが多かったですね」
土田「そう(笑)。ホントに9割ぐらい男の人だったと思う」
岡村「わりとそれなりに音楽がわかっていそうな年齢の人ばっかり」
土田「で、そういう人たちが、〈ジョン! ジョン!〉って叫んでるんですよね(笑)。これだけのために来てるんだな、っていう感じの年齢の方もいたし」
加藤「それぐらいすごいことってことですよね、ここに出るっていうのは」
岡村「〈雨を見たかい〉の大合唱は感動しましたよね」
土田「そうですね。歌いたくなりますよ、あれは。それで、終盤で本気の雨が降ったっていう」
岡村「呼んじゃったんですよ、雨を」
土田「本来の意味の〈雨〉ではないにしても、呼ぶんなら、適度に呼んでほしかった」※注:一般的に、〈雨を見たかい〉の〈雨〉は空爆をさすと言われている。
岡村「だけど、ホントにいいライヴでしたよ。で、私は次のロキシーを観て、一旦帰って来ちゃったんですけど。2人は? ワン・デイ・アズ・ア・ライオンはどうでした?」
土田「私は渋滞に巻き込まれて行けず……」
加藤「私は奥地から移動して来たので、うっかりすごい前のほうに行けちゃったんですよ。なので、ザックを肉眼で観ました。雨が降っていたからフードとかかぶってるじゃないですか。だからかもしれないですけど、音が小さくて。しかも30分くらいで終わっちゃった。〈ザックだー!〉って思っていたら終わった、みたいな」
岡村「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンって1回目の〈フジロック〉に出てるじゃないですか。で、バンドがなくなって、今回は〈新バンドで出直し〉っていう形で出てる。そういうのが結構多いですよね。最終日のアトムス・フォー・ピースとか、さっきは名前が出なかったけどこのゼム・クルックド・ヴァルチャーズとかの再出発組というか、他のバンドのメンバーと組んでやる、みたいな。そういうところには、10年以上やってきた〈フジロック〉の歴史を感じますよね」
加藤「ワン・デイに関して言うと、レイジもそうですけど、ザックが何か言いたい人じゃないですか。だから、あれは英語がちゃんとわかる人のほうが楽しめるんだろうな、って。レイジは音がすごいからそれだけで格好良いってなるけど、ワン・デイはシンプルなリズム重視のグルーヴなので」
土田「それで、確か、次のMGMTも観たんですよね?」
加藤「観ました。結構疲れていたので、だいぶ後ろのほうにいたんですけど」
岡村「私は途中でクリス・カニンガムを観たくて中座しました」
土田「私もクリス・カニンガムを観ました。ライヴは初めて観たんですよね。新作も披露されてたのかな? 観たことのない映像があったけど。格好良かったですね」
岡村「深夜は誰か観てるんですか?」
土田「私はリヴァ・スターとDEXPISTOLSを観たんだけど」
加藤「Zeebraは観た?」
土田「うん。最初の10分くらいでダンサーを2人引き連れて登場して、そもそも超満員だった会場がすごい盛り上がった。でも、酔っ払ってたからあんまり覚えてない……」
岡村「私は今年はほとんど会場では飲まなかったなあ。飲むと動けなくなるんで」
土田「誰か、〈ROOKIE A GO-GO〉は観てます?」
加藤「The SALOVERSをちょっとだけ観て、トロンボーン・ショーティをまた観てしまいました」
岡村「よっぽど好きですね」
加藤「やっぱり格好良かったです。で、〈トロンボーンも終わったし、帰るか〉ってGAN-BANブースのところまで行ったら、〈ラ・ルーダやります〉って言いはじめて、また観ちゃったっていう。その時はアコースティック・セットでしたね。2日目はここで終わりました」