ステファノ・ボラーニ新作!ビル・フリゼール、マーク・ターナー参加
イタリアのジャズ界の父かつ師匠でもあるエンリコ・ラヴァに「まさしくピアノの詩人。」と言わさせしめたジャズ・ピアニスト、ステファノ・ボラーニの2014年ニュー・アルバム『Joy In Spite Of Everything』。
これまでもECMでソロ、トリオ、またエンリコ・ラヴァ、チック・コリアとのデュオ作など精力的に作品を発表してきたボラーニ。
2013年にリリースしたブラジルのバンドリン奏者アミルトン・ジ・オランダとのデュオ作『O Que Sera』以来約1年振りとなる本作では、イェスパー・ボディルセン、モルテン・ルンドとのトリオに、ビル・フリゼールとマーク・ターナーを加えたクインテットからカルテット、トリオ、デュオ演奏まで楽しめる作品。
全てオリジナル曲で構成され、美しくリリカルな楽曲揃いでユーモアとメランコリーとが同居するのはボラーニならでは。
「ビルは僕にとっては“ギター奏者”ではないんだ。彼は完璧なミュージシャンだ。彼の音楽の演奏の仕方を心から愛しているんだ。境界やジャンルなどを考えることなんか全くないんだ。彼はジャズを演奏しているんじゃなくて“音楽”を演奏しているんだ。毎晩違うものを違うレコードで演奏する試み、そういったことが僕が好き。もちろん、彼のギターのサウンドも大好きだよ。」とビル・フリゼールに関して語るボラーニ。
また、2014年9月には自身の初ECMリーダー作を控えているマーク・ターナーはこれまでもフライやビリー・ハートの作品に登場してきているが、ボラーニとはエンリコ・ラヴァの2008年作品『New York Days』で共演して以来。「マークのサウンドが特別だから大好き。最近のサックス・プレーヤーは上手に演奏するけど、誰かのまねのようにも聞こえてしまうんだ。マークの出すサウンドはユニークで他の人と違う特別な声を持っているんだ。」とボラーニ。
本作品を録音するスタジオにて、ボラーニ・トリオはビル・フリゼールと初顔合わせとなり、ドラムのモルテンはマークともそこで初めて会ったとのこと。「そう言ったところがジャズの好きなところ。行ってみたら何かが始まるんだ。」と、その結果がこのような素晴しい作品で聴くことが出来ます。
【パーソネル】
Stefano Bollani: piano
Mark Turner: tenor saxophone
Bill Frisell: guitar
Jesper Bodilsen: double bass
Morten Lund: drums