シュタインバッハーがついにメン&チャイを録音! デュトワ&スイス・ロマンド管が好サポート
SACDハイブリッド盤。近年、目覚ましき活躍の麗しきヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。前作、フランクとR.シュトラウスのソナタ(PTC5186470/KKC5415)をメイン・プログラムとした2014年12月来日公演の興奮も冷めやらぬなか、またしても超ド級の新譜が登場です。それは、不朽の名作メンデルスゾーンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です!シュタインバッハーはヴァイオリニストにとっての勝負アルバムをシャルル・デュトワ指揮、スイス・ロマンド管という好サポートのもと満を持して録音しました。この2篇は実演にて何度も披露してきただけにファンならずとも期待せずにはいられない大注目盤と言えましょう。
メンデルスゾーンは2014年12月に飯森範親指揮、日本センチュリー交響楽団との共演も記憶に新しいところですが、一貫して落ち着いたテンポで一音一音雄弁に歌い上げます。カデンツァでは美しさと力強さを兼ね備え、近年の充実ぶりをうかがえる仕上がりと言えます。第2楽章では女王の風格を感じる語り口で、一度聴いたら忘れがたき熱演です。第3楽章はオーケストラとの対話も見事でデュトワとの相性のよさもさることながら、歯切れのよいメロディが立体的に聴こえる快演です!なお、2015年6月、トーマス・ヘンゲルブロック指揮、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団の来日公演にて同曲を演奏予定とのことです。一方、チャイコフスキーは2009年12月、NHK交響楽団の定期演奏会に登場し、指揮はデュトワでした。メンデルスゾーン同様、朗々と歌い上げ毅然たるチャイコフスキーを聴かせてくれます。テンポのコントロールや豊かな音楽表情など、現在のシュタインバッハーの成熟した演奏を堪能できる名演です。
もちろん、今回もPentatoneの技術チームによる高音質録音です。最強のメン・チャイ・アルバムのリリースと言えましょう!(キングインターナショナル)
【収録曲目】
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
(ⅰ.14’45”+ⅱ.9’10”+ⅲ.6’02”)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
(ⅰ.20’15”+ⅱ.7’02”+ⅲ.10’46”)
【演奏】
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン;1716年ストラディヴァリウス「ブース」※日本音楽財団貸与)
シャルル・デュトワ(指揮)スイス・ロマンド管弦楽団
【録音】
2014年9月22~24日/ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ)
【アラベラ・美歩・シュタインバッハー来日情報】
トーマス・ヘンゲルブロック指揮、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団
演目:メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
2015年6月3日(水)19:00 ザ・シンフォニーホール(大阪)
2015年6月4日(木)19:00 サントリーホール(東京)
2015年6月6日(土)15:00 愛知県芸術劇場コンサートホール(名古屋)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)
掲載: 2015年03月31日 15:30