アーノンクール&VPO~ベートーヴェン:交響曲第1番・第7番/2003ザルツブルクLIVE
2016年、世界中の人々からその逝去を惜しまれた巨匠アーノンクール。手兵「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」と共に個性の強い演奏を繰り広げながら、モダン・オーケストラとも共演。こちらでも独特の解釈と自らの信念を強く示した演奏は常に賛否両論を繰り広げてきました。
アーノンクールがウィーン・フィルと共演をはじめたのは1980年代から。クレーメルとカシュカシュアンを独奏者にしたモーツァルトの「協奏交響曲」などの共演がありますが、何より彼とウィーン・フィルとの結びつきの強さは2001年と2003年の「ニューイヤー・コンサート」に象徴されるでしょう。例年は緩く親密な雰囲気が漂うニューイヤー、この2回は緊張感に満ちた不思議な雰囲気が漂っていたことでも知られています。
このベートーヴェンは2回目のニューイヤーと同じ年の音楽祭での録音です。既に強い関係性を保つ指揮者とオーケストラから生まれるアーノンクールならではの押しの強いベートーヴェンは、彼の創造における試行錯誤の中間地点とも言う解釈。もちろん「ベートーヴェンの楽譜には何も足さない」というストイックさは変わることがありません。
(ナクソス・ジャパン)
【収録曲目】
ベートーヴェン
交響曲第1番ハ長調 Op.21
交響曲第7番イ長調 Op.92
【演奏】
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
2003年8月29日、ザルツブルク音楽祭フェルゼンライトシューレ、ライヴ
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2016年10月04日 18:47