コレッリ、サザーランドを迎えた『ストコフスキー・ガラ・コンサート』1963年初出ステレオ・ライヴ!
オペラ演奏の評価の高かったストコフスキー。膨大なレパートリーを誇りながらも、残したオペラ作品は希少。2大歌手の歌唱も素晴らしい、ガラ・コンサートの貴重な記録!!
フランコ・コレッリとジョーン・サザーランド
60年にも及ぶ録音期間に膨大なレパートリーを残したストコフスキー。しかしながら、ベートーヴェンの交響曲が全曲揃わないなど、意外な穴が存在します。特に顕著なのが、オペラ録音。多くの聴衆に絶賛され、特に共演した歌手からの評価が高かったオペラ演奏にも関わらず、残されたオペラ録音は極めて少ないことは残念なことです。今回登場するのは、オペラ・レパートリーを含む1963年のガラ・コンサートの記録。人気絶頂であった、サザーランドとコレッリが登場した夢のようなコンサートでした。
プログラムは多岐に渡り、一見「寄せ集め」のようではありますが、そこにはストコフスキー自身の完璧なる計算があります。2大歌手を起用しながら、それぞれの演目の歌唱に支障が出ないように、デュエットはなし。作曲家からの信頼が厚かったラフマニノフを取り入れ、最後はオペラ作品と管弦楽作品のどちらの余韻も残しながらも最大の盛り上がりを演出するためにエネスコの作品が選ばれているあたりも、音楽もコンサート芸術も知り尽くしたストコフスキーならではと言えるでしょう。
(テスタメント)
スーザン・スターとストコフスキー
【収録内容】
※曲目の後の数字は演奏時間を示します
ジュゼッペ・ヴェルディ1813‐1901
1 歌劇《運命の力》序曲 7.09
ウンベルト・ジョルダーノ1867‐1948
2 歌劇《アンドレア・シェニエ》ある日、青空を眺めて(第1幕) 4.58
フランコ・コレッリ(テノール)
セルゲイ・ラフマニノフ1873‐1943
3 パガニーニの主題による狂詩曲Op.43 24.01
スーザン・スター(ピアノ)
ジャコモ・プッチーニ1858‐1924
4 歌劇《トスカ》妙なる調和(第1幕) 3.30
フランコ・コレッリ(テノール)
リヒャルト・シュトラウス1864‐1949
5 歌劇《サロメ》7つのヴェールの踊り 10.03
ガエターノ・ドニゼッティ1797‐1848
6 歌劇《ランメルモールのルチア》彼の優しい声が(狂乱の場第3幕) 10.50
ジョーン・サザーランド(ソプラノ)
ジョルジュ・エネスコ1881‐1955
7 ルーマニア狂詩曲第1番イ長調Op.11 No.1 11.45
フィラデルフィア管弦楽団
指揮:レオポルド・ストコフスキー
(TT.72.16)
1963年1月のライヴ録音(ステレオ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2017年04月07日 00:00