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ゲザ・アンダ『バルトーク&ブラームス:ピアノ協奏曲集』カール・ベーム『R.シュトラウス:歌劇《影のない女》全曲』SACDハイブリッド タワレコ限定 2026年4月29日発売

掲載: 2026年04月10日 12:00

アンダとベーム

タワーレコード・オリジナル企画盤 UNIVERSAL x TOWER RECORDS
"ユニバーサル音源"復刻 SA-CDハイブリッド盤のシリーズ最新作
“VINTAGE SA-CD COLLECTION" 第44弾

本国マスターより新規でマスタリング 世界初SA-CD化
演奏、音質ともに秀逸な超名盤2点 DG、DECCA音源 優秀録音盤
オペラ(2)は歌詞対訳付(ステレオ録音)(盤面印刷:緑色仕様)

国内盤SACDハイブリッド


<ゲザ・アンダ没後50年企画>
1. アンダ(P)、フリッチャイ/バルトーク:ピアノ協奏曲第1-3番、ブラームス:同第2番他 (2枚組)
<オペラ復刻最新企画!歌詞対訳付>
2. ベーム&VPO他/R.シュトラウス:歌劇《影のない女》全曲(1955年ステレオ録音) (3枚組)


各税込 5,677円(1)、特別価格7,805円(2) 限定盤
新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから高品位デジタル化後、
本国の専任エンジニアによる最新のマスタリングを行いました
山崎浩太郎氏(1)、広瀬大介氏(2)による各新規序文解説付。オリジナル・ジャケット・デザイン使用

2026年4月29日(水)リリース予定
(発売日、仕様は変更になる可能性がございます)
企画・販売:TOWER RECORDS
制作・発売:ユニバーサル ミュージック合同会社

2026年3月発売に続く最新のタワー企画盤『ヴィンテージSA-CDコレクション』の第44弾は、いずれも歴史に残る録音を取り上げます。それぞれ収録された時に由縁があり、ファンならずとも録音が残されたこと自体に感謝したいほどの歴史的名盤です。DGレーベルではゲザ・アンダの没後50年の機会に、朋友フリッチャイとの「バルトーク」を復刻します。そしてDecca音源では、1955年のウィーン国立歌劇場再建のこけら落し公演とほぼ同じキャストで収録されたベームの「影のない女」を最新復刻盤としてリリースします。双方共に新規で序文解説を掲載、「影のない女」には資料的価値も高い96ページに及ぶ解説書内に、新規曲目解説に加え歌詞対訳も収納しました。最新マスタリングによる成果と合わせ、最良のパッケージとしてお楽しみください。いずれも最新の復刻として誰もが納得する名盤群を今回の発売のために音楽的見地を持ってマスタリングを行っています。当時の録音の優秀さが現代においても十分確認できる録音ばかりです。
アナログ録音時代のユニバーサル音源のなかから、SA-CDで復刻するに相応しい演奏、かつ音質的にも優れた名盤を候補のなかからセレクトし世に問うシリーズとして、最新作をぜひお聴きください。粒立ちの良い高解像度の今回の音源は、従来以上に演奏を更に引き立ててくれます。当時の優秀録音盤でもあり、演奏含めの珠玉の録音群です。一部を除いて、今回もあらためて最新でハイレゾ化された本国のオリジナルのマスターを使用し従来以上の音質を目指しました。SA-CD化により更に素晴らしい響きを堪能ください。音質に関しては従来通り万全を期しており、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープを用いての最新の高品位デジタル化と本国エンジニアによるマスタリングを経て復刻を行っています。名盤に新たな息吹を吹き込むこの再発シリーズはパッケージとして現況での最上の音質復刻を目指しました。
<VINTAGE SA-CD Collectionとは>
高解像度、高音質であるSA-CDの特性を生かした、タワーレコード・オリジナルの企画です。2004年から続く「Vintageシリーズ」と同様、復刻に対するスタンスは従来通りで、極力初出時のオリジナル・ジャケット・デザインを採用し、また、あくまで音質にこだわり、現況での上質の音質を目指しました。それぞれの名盤の魅力をさらに引き出し、加えてこれまでと別の評価や魅力を加えるべく、今後も再創出をしていく所存です。ご期待ください。
<当シリーズの制作に関しまして>
当シリーズでは制作するにあたり、原則的にかつてDGやDECCAに所属していた海外の専任エンジニアが、厳密に保管されている本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトで高品位のデジタル化を行い、基本的にマスターがマルチ・チャンネルの場合は2chにミキシングした上で、このシリーズ用に綿密な工程で時間をかけて新規でマスタリング作業を行いました。これらの制作過程には細心の注意が払われています。例えば、デジタル化を行うにあたって、オリジナル・アナログ・マスターテープに難があれば都度テープの物理的修復を行っている、といった点も含め、その後高品位のデジタルで取り込まれたマスター音源は、当時の録音エンジニアの意向を十分配慮した上で最適かつ最少のマスタリングを施して商品化されています。尚、DGとDECCA音源では本国のレーベルの方針によりそれぞれ制作過程が若干異なります。デジタル化やマスタリングの工程を含む復刻のプロセスそのものがここ数年進化してきたことにより、たとえ過去にSA-CD化された音源であっても新たな発見を我々にもたらしてくれるでしょう。最近のデジタル技術に関わる機材は常に進歩しており、より高品位で緻密な音源制作が可能になってきました。現在はオリジナルのアナログ・マスターを今だからこそ、より高音質で楽しむことができる環境があります。これまで通常CDの“ヴィンテージ・コレクション+plus"でもアナログ音源に関しましてはその都度、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープより192kHz/24bitでデジタル化した音源をCDマスターに使用してきましたが、このSA-CD企画ではさらに素晴らしい音で皆様にお届けすることが可能になりました。SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も最新のデジタル化とマスタリングを施しておりますので、従来盤の音質とは一線を画しています。
<仕様>
※<DG音源に関して>独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしてSA-CD層用にDSD変換、CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作
※<DECCA音源に関して>英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作
※アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施
※オリジナル・ジャケット・デザイン使用、 ※通常パッケージ仕様、 ※盤印刷面:緑色仕様
*下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

アンダ&フリッチャイ

バルトーク:ピアノ協奏曲第1番-第3番、ラプソディ、ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(2026年リマスター) (SA-CDハイブリッド)
ゲザ・アンダ、フェレンツ・フリッチャイ、ベルリン放送交響楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[PROC-2482/3 (2SA-CDハイブリッド)5,677円(税込)] POS: 4988031845011

国内盤SACDハイブリッド


【収録曲】
バルトーク:ピアノ協奏曲第1番-第3番、ラプソディ、ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
<DISC1>
1. ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲 第1番 Sz.83
2. ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲 第2番 Sz.95
3. ベラ・バルトーク:ピアノ協奏曲 第3番 Sz.119
<DISC2>
4. ヨハネス・ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83
5. ベラ・バルトーク:ピアノと管弦楽のためのラプソディ Sz.27
【演奏】
ゲザ・アンダ(ピアノ)
ベルリン放送交響楽団 (1-3,5)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (4)
フェレンツ・フリッチャイ (指揮)
【録音】
1959年9月 (2,3)、1960年10月 (1,5)、5月 (4) ベルリン、イエス・キリスト教会
【Original Recordings】
Recording Producer: Otto Gerdes (1-5), Günter Hermanns (2,3), Hans Weber (2,3), Rolf Peter Schroeder (1,5)
Balance Engineer: Günter Hermanns (4,5), Werner Wolf (2-4)
Editor: Rolf Peter Schroeder (4), Hans Weber (4)
【原盤】
Deutsche Grammophon
【Remaster】
DSD Remastered by Emil Berliner Studios, 2/2026
独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしてSA-CD層用にDSD変換、CD層用には44.1kHz/16bitに変換してそれぞれマスターを制作
【First LP Release】
138111 (Nos.2 & 3), 138683 (Brahms), 138708 (No.1 & Rhapsody)

ゲザ・アンダとフェレンツ・フリッチャイ

<ゲザ・アンダ没後50年企画>
朋友フリッチャイと遺した世紀の名盤バルトークのピアノ協奏曲全曲と、ブラームスの同第2番他を世界初SA-CD化!今回の発売のために本国のアナログ・マスターテープより最新復刻

バルトークの3曲のピアノ協奏曲は20世紀に作曲された数多くの作品の中でも出色であり、とりわけ第1番と第2番は強烈なリズムと共にピアノを打楽器として扱うことでセンセーショナルな影響を各界に与えました。リスト音楽院で学んだ同郷のゲザ・アンダ'(1921-1976)がDGに残したこれらのステレオ初期の録音は、指揮は同じハンガリー人であるフェレンツ・フリッチャイ(1914-1963)との共演であることも含め、一期一会の名盤としてリリース以来不動の地位を築いています。これまで何度も復刻されてきましたが、SA-CDでは発売されていませんでした。現在でもこれらの曲を代表する名盤として君臨し続けていますので、高音質化を望む声はこれまでも多くありました。今回、ゲザ・アンダの没後50年の機会についにSA-CD化されます!さらに、従来のCDでは第1-3番まで1枚に収録されていた関係で初期の2枚組を除いては「ピアノと管弦楽のためのラプソディ」が省かれていました。今回、元々は初出時第1番とのカップリングだったこの曲を、2枚目の末尾に収録しています。また、1960年5月にベルリン・フィルをバックに録音した名盤中の名盤である、「ブラームス:ピアノ協奏曲第2番」も収録しました。後の1967年収録のDGカラヤン盤と比較される音源ですが、ここではフリッチャイと息の合った演奏を繰り広げています。当時のベルリン・フィルの音色も魅力的です。
 バルトークの音源は、フリッチャイが病から復帰したばかりの1959年9月にまず第3番が収録され、その後、ベルリン放送交響楽団の演奏会曲目でもあった第2番はその前後にセッション録音が行われました。これらの詳細は今回の山崎 浩太郎氏による序文解説に詳しいですが、特に第2番に関しての両者の共演回数は60回に上るようです。フリッチャイはこの曲を同じくバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番と共に高く評価していたとのことで、両者は1930年代後半から共演を重ねてきました。この録音では、両者の到達点とも言える究極の演奏が残されています。歴史に刻まれた演奏として、今後もこの録音は未来永劫、聴き継がれていくに違いありません。そして翌年の10月に第1番とラプソディが収録され、ピアノ協奏曲全集として完成しました。尚、フリッチャイは、1960/10/15-19に上記2曲の録音を行う直前の10/11,12はマルグリット・ウェーバーとウェーバー::ピアノと管弦楽のための小協奏曲の収録を行っており、他にも10/3-5は同じイエス・キリスト教会でベルリン・フィルとベートーヴェンの交響曲第7番を録音するなど、集中的にDGに録音を行った月でした(他にもストラヴィンスキーのピアノと管弦楽のための楽章等も録音)。しかしながら残された時間はそれほどなく、セッションでは翌年の11/2,3のハーリ・ヤーノシュが最後の録音となりました。フリッチャイのバルトーク録音はDGにモノラルで主要作品がありますが、ステレオでの収録が予定されていたようです(解説書内参照)。結局、フリッチャイのステレオ録音でのバルトークは上記4曲が遺されただけでした。その意味でもアンダとのこれらの録音は貴重です。歴史的録音と言ってよい音源を、今回を機に新規で本国のアナログ・マスターテープより満を持して復刻します。
 今回の復刻では本国オリジナルのアナログ・マスターテープに遡り、新規で高音質のデジタル化を行いました。今回に限らず最上位のフラットマスターを使用したため、非常に優秀なプレゼンスを得ることができています。質感や各定位が驚くほど明瞭・明確になり、DSD化の恩恵も加わったこれまでにない優秀な音質を再現。この盤では制作するにあたり、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープの物理的なメンテナンスと修復を行った上で高品位(192Khz/24bit)でのデジタル化(PCM)を行い、ベルリンのエミール・ベルリナー・スタジオで、レーベル専任エンジニアがこのシリーズ用に綿密な工程で時間をかけてマスタリング作業を行いました。SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も最新のデジタル化とマスタリングを施していますので、従来盤の音質とは一線を画しています。今回のリリースでは新規で序文解説と曲目解説を掲載しました。また、解説書内には他のオリジナル・ジャケット・デザインもカラーで入っています。

※ 限定盤。SA-CDハイブリッド盤。ステレオ録音。世界初SA-CD化
※ 2026年最新マスタリング音源使用(独Emil Berliner Studiosにて本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル変換したWAVデータをマスタリングしSA-CD層用にDSD変換。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(ブックレットに他のジャケットも一部掲載)
※ スリムケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ 一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※ 解説:山崎 浩太郎氏(新規序文解説)、東端 哲也氏(曲目解説)、解説書合計10ページ

影の無い女

R.シュトラウス:歌劇《影のない女》全曲(1955年ステレオ録音)<歌詞対訳付> (2026年リマスター)(SA-CDハイブリッド)
カール・ベーム 、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、レオニー・リザネック、エリーザベト・ヘンゲン、ハンス・ホップ、クルト・ベーメ、他
[PROC-2486/9 (3SA-CDハイブリッド) 特別価格 7,805円(税込)] POS: 4988031845035

国内盤SACDハイブリッド


【収録曲】
リヒャルト・シュトラウス:歌劇《影のない女》全曲(1955年ステレオ録音)
<DISC1>
第1幕
<DISC2>
第2幕
<DISC3>
第3幕
【演奏】
皇帝:ハンス・ホップ(テノール)、 皇后:レオニー・リザネク(ソプラノ)、 乳母:エリーザベト・ヘンゲン(メッゾ・ソプラノ)、
伝令使:クルト・ベーメ(バリトン)、 敷居の護衛者:エミー・ローゼ(ソプラノ)、 若い男の幻影(幽霊):カール・テルカル(テノール)、
鷹の声:ユーディット・ヘルヴィッヒ(ソプラノ)、 天上からの声:ヒルデ・レッセル=マイダン(コントラルト)、
バラク(染物師):パウル・シェフラー(バス・バリトン)、 染物師の妻:クリステル・ゴルツ(ソプラノ)、
バラクの兄弟たち:ハラルド・プレグルヘフ(バス)、 オスカー・チェルウェンカ(バス)、 マレー・ディッキー(テノール)
夜番たちの声:アルフレート・ペル(バス)、 エーベルハルト・ヴェヒター(バス)、 リュボミール・パンチェフ(バス)
生まれざる子供たちの声:リーゼロッテ・マイクル(ソプラノ)、 ルチルデ・ベッシュ(ソプラノ)、 ベルタ・ザイドル(ソプラノ)、 エディット・プリースナー(コントラルト)、 ゲルトラウト・バステツキー(コントラルト)
三人の従者たち:エミー・ローゼ(ソプラノ)、 アニー・フェルバーメイヤー(ソプラノ)、 ヒルデ・レッセル=マイダン(コントラルト)
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム (指揮)
【録音】
1955年11月&12月  ウィーン、ウィーン楽友協会大ホール
【Original Recordings】
Recording Producer: Victor Olof, Peter Andry
Balance Engineer: James Brown, Cyril Windebank
【原盤】
Decca
【Remaster】
DSD Remastered by Classic Sound, 2/2026
英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作
【First LP Release】
LXT5180/84 (MONO)

カール・ベーム

最高傑作と名高い「影のない女」の中でも頂点に君臨するベーム&VPOの1955年盤が遂にSA-CD化!鮮明なステレオ録音。優秀録音盤。新規で本国のアナログ・マスターテープより最新復刻!歌詞対訳付・特別価格

この録音は、元々1955年に再建されたウィーン国立歌劇場のこけら落としの公演後にDeccaによってセッション録音された記念碑的音源で、ベームとしては初のセッション録音でした。この後、DGへの1977年ライヴ盤が同じくウィーン・フィルとありますがカットが多く、一部を除いてカットが少ないこのDecca盤の価値は大きいです。ベームはR.シュトラウスからの信頼が厚く、1935年に「無口な女」を初演するなど、特にクレンメンス・クラウス亡き後はR.シュトラウス作品の演奏にかけては常に第一人者として認識されてきました(亡くなる直前の収録は映像で発売された「エレクトラ」)。この「影のない女」は編成がR.シュトラウスの中でも最大級かつオーケストレーションも精緻を極めており、さらにテキストが複雑であることもあって、必ずしも演奏機会は多くありません。録音も少なく、ステレオ初期はこのDecca盤や、DGでのカイルベルト盤(1963年ライヴ)が著名ですが、その後は暫く重要なセッション録音はほぼ無く、'80年代終わりのEMIへのサヴァリッシュ盤やDeccaのショルティ盤が出てようやく全貌が把握できる状態になりました。この演目の公演は規模が大きいこともあってか重要な機会に演奏されることが多く、残されているいくつかの実況ライヴにも特別な演奏として記録されているものがあります。尚、サヴァリッシュは日本でも1992年にバイエルン国立歌劇場を率いて市川猿之助の演出、森英恵の衣装で公演を行っており、映像がリリースされていましたので、その際は一時的なブームも起きました。「影のない女」の音源としては、このDeccaのベーム盤の歴史的価値は高く、録音の優秀さや配役の適性等も含め、決定盤のひとつとして、未だバイブル的な存在であると言っても過言ではないでしょう。
 Deccaの収録は11/9のライヴ(ORFEOで音源化あり)の後、11/29-30、12/ 2、7、10日の計5日間でセッション録音が組まれたようです。配役に関してパウル・シェフラー以外は同一なため、話題となったこけら落し公演の興奮もそのまま、当時のDeccaにより貴重な録音が残されました。この1955年のウィーン国立歌劇場の公演は豪華尽くしで、11/5にベームによる「フィデリオ」で幕を開け、主な公演だけでも翌日のベームの「ドン・ジョヴァンニ」、11/11のクーベリックの「アイーダ」、11/14のライナーによる「マイスタージンガー」、11/16のクナッパーツブッシュによる「ばらの騎士」等、錚々たる指揮者達によって演目が組まれていました。尚、Deccaは1955年に上記「影のない女」以外でもウィーン・フィルと重要なオペラ録音をステレオでいくつか残しており、5月にベームの「魔笛」と「コジ・ファン・トゥッテ」、6月にはクリップスとの「ドン・ジョヴァンニ」、同じく6月にエーリヒ・クライバーとの「フィガロの結婚」(当企画盤PROC-2026として2017年に発売)、等歴史に残る名盤を数々制作しています。この「影のない女」は今から70年以上前の収録とは言え、元々鮮度が高く当時の先陣を切っていた優秀録音盤でもありますので、今回の本国のオリジナル・マスターテープからの復刻により、従来以上の臨場感や当時の息吹が感じられるでしょう。国内盤のCDは1度しか発売されていませんので、今回の復刻は96ページに及ぶ解説書と歌詞対訳付として価値が高いです。尚、ジャケットに使用したデザインは初出時のインパクトの強いモノラル盤のものを採用しました。また、対訳や印刷物に関しましては国内盤初出時の翻訳をそのまま流用しております。ご了承ください。
 今回の復刻では本国オリジナルのアナログ・マスターテープに遡り、新規で高音質のデジタル化を行いました。今回に限らず最上位のフラットマスターを使用したため、非常に優秀なプレゼンスを得ることができています。質感や各定位が驚くほど明瞭・明確になり、DSD化の恩恵も加わったこれまでにない優秀な音質を再現。制作するにあたり、英国のClassic Sound社でかつてのDECCAのエンジニアの手によって、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープの物理的なメンテナンスと修復を行った上でダイレクトにDSD変換を行い、このシリーズ用に綿密な工程で時間をかけてマスタリング作業を行いました。SA-CD層では、高精細なマスターサウンドをお楽しみいただけます。CD層も最新のデジタル化とマスタリングを施していますので、従来盤の音質とは一線を画しています。今回のリリースでは新規の序文解説を掲載しました。また、解説書内には他のオリジナル・ジャケット・デザインもカラーで収録されています。

※ 限定盤。SA-CDハイブリッド盤。ステレオ録音。世界初SA-CD化
※ 2026年最新マスタリング音源使用(英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行い、CDマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施)
※ オリジナル・ジャケット・デザイン(初出時のmono盤)を使用
※ マルチケース仕様
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ 一部オリジナル・アナログ・マスターテープに起因するノイズ等があります。ご了承ください
※ 解説:広瀬 大介氏(新規序文解説)、長谷川 勝英氏(新規作品&演奏家解説)、歌詞対訳付(渡辺 護氏訳。※国内盤初出時の翻訳をそのまま流用しております。ご了承ください)、解説書合計96ページ