ケント・ナガノ&ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団 『ブラームス:交響曲第1番、第2番』 SACDハイブリッド2枚組 2026年9月10日発売
掲載: 2026年07月22日 16:00

ケント・ナガノとハンブルク・フィル、ブラームス交響曲全集が完結
輸入盤SACDハイブリッド(2枚組)
国内仕様盤SACDハイブリッド(2枚組)
※※国内仕様盤には越懸澤 麻衣氏による日本語解説が付属します。
■作品詳細
ブラームスに所縁の深いハンブルク州立フィルの首席指揮者を2015年から2025年まで務めていたケント・ナガノ。2024年にはドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字章を贈られ、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のブラームス協会からはブラームス賞を贈られるなど、高い評価を得てきました。楽団との関係も良好で、ベーム、サヴァリッシュ以来となる楽団史上3人目の名誉指揮者の称号が在任中に贈られるという異例の待遇を受けています。録音が著しく少なかったこのコンビだけに、ハンブルク生まれのブラームスの交響曲4曲とドイツ・レクイエムの録音は、彼らの業績を知る上で今後欠かせないものとなるでしょう。
ヴァントやチェリビダッケに私淑していたというナガノの音楽作りは、いわゆるHIPの系列ではなく、現代楽器による大編成のオーケストラを厚みを持って鳴らし、旋律を息長く紡いでゆきます。弦楽器主体の録音バランスも伝統的なドイツ風のサウンドで、一見オーソドックスに思えそうですが、スコアを尊重して恣意的なデフォルメを排する点では現代的で、また内声の動きや、副次的な旋律が浮かんで消える様をそれとわかるように聴かせるなどして、新鮮な印象を聴く人に残します。
第1番は48分余りをかけた堂々たる演奏で、第1楽章は重厚で雄大。ティンパニをしっかりととらえた録音も効果的です。中間楽章は繊細かつ滑らかに流れていくようでいて、細かな強弱や主旋律以外の動きなどを聴かせることで陰影や立体感を加えています。ナガノはライヴであっても決して勢い任せな演奏にしない指揮者ですが、第4楽章においても作曲家の細かな指示を明確に聴かせようとします。一気呵成に疾走する演奏ではありませんが、それでもライヴ的な感興が感じられるのは、このコンビが録音に先立つ日本公演で同曲を4回演奏していることの効果があるのでしょう。「ブラームスの田園交響曲」とも呼ばれる第2番は、晴朗、流麗、抒情的でありつつも、明るさ一辺倒にならないのがナガノらしいところ。重心の低いオーケストラのサウンドを背景に、作曲家が随所にほどこした仕掛けから生まれる明暗や色彩の変化を丁寧に音にして、多彩な表情を描いてゆきます。演奏時間は45分余り。残響を多めに取り入れた録音ですが、細部に耳を傾けるほどに、聴きごたえのある演奏です。尚、両曲とも演奏後の拍手はカットされています。
SACDハイブリッド・ディスクでのリリース。サラウンド再生では一層豊かな臨場感が味わえます。
※国内仕様盤には越懸澤 麻衣氏による日本語解説が付属します。
(ナクソス・ジャパン)
■収録曲
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
【SACD1】
1-4. 交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
1. I. Un poco sostenuto - Allegro
2. II. Andante sostenuto
3. III. Un poco Allegretto e grazioso
4. IV. Adagio - Più Andante - Allegro non troppo, ma con brio
【SACD2】
1-4. 交響曲第2番 ニ長調 Op. 73
1. I. Allegro non troppo
2. II. Adagio non troppo - L’istesso tempo, ma grazioso
3. III. Allegretto grazioso (quasi andantino) Presto ma non assai - Tempo I
4. IV. Allegro con spirito
【演奏】
ケント・ナガノ(指揮)
ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
2019年11月…SACD1
2017年11月…SACD2
エルプフィルハーモニー・ハンブルク 大ホール(ライヴ)
総収録時間:91分(47分+44分)
SACD層: Stereo, Multi-Channel 5.0
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