INTERVIEW(3)――全員がリズム隊!?
全員がリズム隊!?
――そして“揺れる”が実質的なラスト・トラックだと思うんですけれど。これはどうやってできたんでしょう?
瑞紀「“カロン”を作って、〈自由だ!〉ってなって作った曲です(笑)」
――この曲や“七夕”もそうですけれど、キーボードはストリングスやパッドのようなふわっとした音じゃなくて、パーカッシヴな音色を多く使ってますよね。それはどういう理由からなんでしょう。
幸子「パーカッション的というのは、後から思ったことなんですけど。アタックがある音じゃないと弾いてる感じがないんですよね。ピアノは音の切り替えもなくてライヴも楽だし(笑)、好きなんですけど。もともとバンドを組もうと思った時に、ドラムと歌をやりたい気持ちがあって。最初はドラムをやってたんです。そういうこともあって、リズムが好きなんですね」
――なるほど。リズミカルな歌とキーボードには、そういうバックボーンがあるんですね。
幸子「中学校の時も吹奏楽部でパーカッションをやってたんです。歌のメロディーを作る時にも、それがすごく活かされていると思ってます。後からメロディーをつけるぶん、いろんなパターンで考えられるんです。打楽器をやっててよかったなって思ったし。瑞紀もドラムやってたこともあったし、みんなもリズムが好きなんです」
瑞紀「私、高校3年間、ドラム教室行ってたんですよ。全然上達しなかったんですけど(笑)」
――では、ドラマーである小夜子さんはどうでしょう? ねごとのリズムに関してはどう見ていますか?
澤村小夜子(ドラムス)「全体のバランスを見ています。あとは、そんなに難しくなくても聴いたら〈このドラム、ヤバい〉って思ってもらえる、そういうフレーズが好きですね。コピーしたくなるような。格好よく見せられる演出ができるかだと思います」
――ちなみに、皆さん音楽教育は受けてきたんですか?
佑「みんなピアノはやってるよね」
幸子「小学校6年間と中学校とピアノをやってたんですけど。習ってる時は嫌いで、いつも怒られていて(笑)。その頃は、クラシックを格好いいなって思ったことはなかったんです。でも中学校の入学式で、吹奏楽部でドラムを叩いてる女の先輩を見て〈格好いい! あれやりたい!〉って思って(笑)。それで打楽器をやったんです。高校時代もマーチング・バンドやってたりしました」
――瑞紀さんは? さっきドラムを習ってたって言ってましたけど。
瑞紀「私もピアノでした。ギターは高校からなんです。ピアノも幼稚園から中1くらいまでやってたんですけど、やっぱり下手で(笑)。で、高校でドラム教室に行って、大学が決まってから、ちゃんとギターの理論も学ばなきゃと思って、2か月だけギター教室に行きました」
――じゃあ、ピアノでもなくドラムでもなく、ギターがしっくりきたのは?
瑞紀「左利きなんで、Fコードを教える辛さもなかったし、手も大きくて。それでできたんでしょうね。そういう意味では、ギターが好きです(笑)」
――佑さんと小夜子さんは?
佑「私はピアノを小1から中学3年まで習ってたんですけど、最近はもう楽譜も読めないです(笑)。ベースはバンドを組んだ時からですね。ちゃんと始めたのはねごとからです」
小夜子「私は小2から小6までピアノをやってて、最近はやってないですけど、小3からずっとお琴と三味線を習って。中学は吹奏楽部でマリンバをやってて、高校からドラムをやりました。楽器はなんでもやりたかったんですけど、初めてバンドを組んだ時、他のパートは決まってたので、私がドラムをやるしかなかったんですよ」
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