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On-U

ディスクガイド――(2)

連載
Discographic
公開
2012/01/04   17:59
更新
2012/01/04   17:59
ソース
bounce 339号(2011年12月25日発行号)
テキスト
ディスクガイド/カシワサン、栗原 聰、西尾洋儀、山西絵美


『Pay It All Back Volume 1』 (1984)

レーベルのサンプラー的な役割を持つ人気コンピ・シリーズ第1弾。ニュー・エイジ・ステッパーズやマフィア、サーキットなど、ダブを中心にエレクトロやニューウェイヴなどダンス志向の曲が多く、エイドリアンの刺激的な選曲にヤラレる。ジングルがおもしろい。 *栗原

 

THE DOCTOR PABLO & DUB SYNDICATE 『North Of The River Thames』 (1984)

オーガスタス・パブロを意識したピアニカ演奏が中心のインスト・アルバムで、77年リリースのパブロの代表作をもじったタイトルも洒落れている。気怠くてアンビエントなサウンドはUKダブならではだろう。 *西尾

 

THE MISSING BRAZILIANS 『Warzone』 (1984)

アフリカン・ヘッド・チャージの構成員などによる演奏と、マッシヴ・アタック作品で知られるシャラ・ネルソンらの妖艶な歌唱がマッチ! On-U中でもっともインダストリアル色が強く、ノイバウテン仕事を引き受けていた当時のエイドリアンの趣味が出まくっています。 *山西

 

TACKHEAD SOUND SYSTEM 『Tackhead Tape Time』 (1987)

ダグ・ウィンビッシュ、キース・ルブラン、スキップ・マクドナルド、エイドリアンによるヒップホップ集団の音源(とキースの音源)を、ゲイリー・クレイルが再加工した作品。オールド・スクールなコラージュ&エフェクトの処理がカッコ良すぎ。 *栗原

 

GARY CLAIL & ON-U SOUND SYSTEM 『End Of The Century Party』 (1989)

タックヘッドで広く世間に知られるようになったMCのゲイリー・クレイルを中心としたプロジェクトのファースト・アルバム。On-Uオールスターズが助演。ダブからエレクトロ・ファンクやアシッド・ハウスまで、当時のムードが垣間見られる。 *栗原

 

BARMY ARMY 『The English Disease』 (1989)

ゲイリー・クレイルを中心に、ジャー・ウォーブルやタックヘッドの面々も参加したサッカー馬鹿ユニット。スタジアムの歓声&実況解説をコラージュしながら、エレクトリックなファンク〜パンクを展開。跳ねすぎのベースと耳をつんざく鋭利なギターは、フーリガン並みにデンジャラスだ! *山西

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