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ディスクガイド――(4)

連載
Discographic
公開
2012/01/04   17:59
更新
2012/01/04   17:59
ソース
bounce 339号(2011年12月25日発行号)
テキスト
ディスクガイド/カシワサン、栗原 聰、西尾洋儀、山西絵美


HARRY BECKETT 『The Modern Sound Of Harry Beckett』 (2008)

UKジャズ界の大御所がエイドリアンをプロデューサーに迎え、大きな話題を呼んだ一枚。アスワドのメンバーらが関与した簡素な トラック上で、淡々とトランペットを演奏する様は惚れ惚れするほどカッコ良い。とことんクールでスタイリッシュな作品だ。*西尾

 

LEE "SCRATCH" PERRY 『The Mighty Upsetter』 (2008)

プロデュースを手掛けたエイドリアンも〈ここ20年の最高傑作!〉と太鼓判を押す重要盤。LSKやルーツ・マヌーヴァら豪華ゲスト も参加し、御大のトースティングも冴えまくり! 最新鋭のダブ・サウンドを提示して、ダブステップ方面からも高評価を得ることに。 *西尾

 

JEB LOY NICHOLS 『Long Time Traveller』 (2010)

アート・ディレクターとしてOn-Uに貢献してきた男のシンガー・デビュー作。もともとブルーグラス好きだったようで、ここでも 何となくその匂いを漂わせたのどかなレゲエを披露している。が、ダブ・シンジケートの演奏によってボトムは太め。そのギャップが良い。 *西尾

 

AFRICAN HEAD CHARGE 『Voodoo Of The Godsent』 (2011)

サウンドの要とも言えるボンジョ・アイのアーシーなパーカッションや、鋭く挿し込まれたヴォーカル・サンプリングが織り成す グルーヴはまるで宗教音楽のよう。数ある彼らのアルバムのなかでもトリップ度はNo.1じゃ!?と思わせる最新作だ。 *カシワ

 

LITTLE AXE 『If You Want Loyalty Buy A Dog』 (2011)

スキップ・マクドナルドのブルース×ダブ・プロジェクトによる2作目。前作からの続投となるダブ・シンジケートの全面サポー トはもとより、アカブのゲスト参加もOn-Uファンとしては嬉しいところ。しゃがれた歌声とドブロ・ギターが紡ぎ出す哀愁に男泣きです。 *カシワ

 

LEE "SCRATCH" PERRY 『Nu Sound & Version』 (2011)

デジタル・ミスティックスやコード9らダブステップの腕利きたちが参加した、『The Mighty Upsetter』のリミックス集。静謐な まどろみ系からダンサブルなものまでいろんな調理法で楽しませてくれるが、どれも原曲を崩しすぎていない点にリー・ペリーへ の敬意を感じる! *カシワ

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