DUB SYNDICATE 『Stoned Immaculate』 (1991)
ルーツ・ラディックスやクリエイション・レベルで叩いていた天才ドラマー、スタイル・スコットを中心に組まれたダブ・シンジ ケートの代表作。狂気じみたサイケデリックなサウンドは時折美しさまで感じさせるが、それもエイドリアンの手腕が冴え渡って いるということか。 *栗原
AKABU 『Warrior Queen』 (1995)
On-Uでは珍しい女性ヴォーカル・グループの唯一作は、ラヴァーズからダンスホールまでを収めた多彩な内容に。特筆すべきOn-U らしさは見当たらないが、レゲエ好きには知られた作品なので、ぜひ押さえておきたいところ。インプレッションズ“People Get Ready”のカヴァーもあり。 *西尾
Audio Active 『Happy Happer』 (1995)
日本が誇るダブ・バンドのセカンド・アルバム。シングル“Free The Marijuana”がNMEのDJチャート1位に選ばれた後のリリース で、アルバムとしてはOn-U第1弾となる。バンドが持つダイナミズムとデジタルな音処理との調和がお見事。15年経ても色褪せない。 *栗原
2 BADCARD 『Hustling Ability』 (1995)
スタジオ・ワンからの影響が色濃いスカや黎明期を思わせるレゲエ・サウンドに、エイドリアン印の神経質なダブワイズを重ねた 、ヴィンテージ音楽の再解釈好きなUKからしか生まれ得ないユニークな一枚。ちょこっと参加したハリー・ベケットのトランペッ トが泣けます。 *山西
GHETTO PRIEST 『Vulture Culture』 (2003)
エイジアン・ダブ・ファウンデーションの元MCが放った初のソロ作。凶暴なSEが絡む冒頭のステッパー・チューンにリー・ペリー の息子とエイドリアンの娘が参加しているほか、スライ&ロビーやプリンス・ファーライなども駆けつけ、ロッキンなダンスホー ルを披露している。 *カシワ
『On-U Sound Crash: Slash & Mix Adrian Sherwood』 (2005)
エイドリアンが満を持して発表したミックスCD。On-Uの歴史を振り返るのに打ってつけなのはもちろん、カットインのタイミング などが絶妙で、繋ぎの巧さも堪能できる。前身レーベルであるヒット・ランのレア音源も収録。 *西尾