現在も個々が大物として活躍中!
若い世代が知らずに名前だけを見るとコミック・バンドのようだが、パール兄弟は日本のニューウェイヴ・シーンの生え抜きたちによって結成されたクリエイティヴ集団であった。元ハルメンズのサエキけんぞう（ヴォーカル）が、近田春夫&ビブラトーンズなどで活動していた窪田晴男（ギター）、フィルムスの中原信雄（ベース）らと結成し、メンバー交替を経て86年にデビュー。一時はラッキィ池田やECDらがリーマンズなる名称でダンサーを務めていたこともあった。92年には“君にマニョマニョ”が「浅草橋ヤング洋品店」のOP曲としてヒット（という縁から、番組の発展形「ASAYAN」企画にて、サエキがモーニング娘。のデビュー曲“愛の種”を手掛けている!）。90年に窪田が脱退する頃から、文化人としての知名度を高めたサエキのプロジェクト的な側面が徐々に強まっていくが、2003年には窪田が復帰し、バンドは現在も継続中だ。
▼関連盤を紹介。
左から、サエキけんぞう&Boogie the マッハモータースの2010年作『21世紀さん sings ハルメンズ』（ビクター）、モーニング娘。の編集盤『モーニング娘。全シングルカップリングコレクション』（zetima）
