いまや説明不要なAK-69をはじめ、名古屋勢を中心とするタフでパワフルなヒップホップをコンスタントに届けてくれるレーベル、MS Entertainment。この秋の新作ラッシュを迎えて、じっくり着実に上昇を続けてきたそのステップを改めて振り返っておこう!
実際は固有のジャンルに特化しているわけではないし、名古屋に本拠地を置くレーベルではないのだが、主に東海エリアのラップ・アクトを積極的に送り出してきたレーベルだという認識の人は多いだろう。かつてはM.O.S.A.D.の全国区リリースを展開し、ここ数年はAK-69のメインストリームでの成功を後押しして、日本のヒップホップ界における一大ブランドとなっているのがMS Entertainmentだ。近年はM.O.S.A.D.の"E"qualが改めてソロ契約し、それ以降の世代となるA-1やKJIも台頭してきて、レーベルとしての一体感もさらに増してきた。そしてこのタイミングで、ご覧の通りのニュー・リリースが続いて文字通りの実りの秋を迎えている——ここではそのヒストリーを膨大な作品のごく一部を通じて再確認しておきたい。