アントニオ・パッパーノ&ロンドン交響楽団『ヴォーン=ウィリアムズ: 海の交響曲、マコンキー: 管弦楽のための夜想曲』SACDハイブリッド 2026年10月中旬発売
掲載: 2026年08月26日 18:30

ヴォーン・ウィリアムズ最大規模の交響曲
壮大な海への賛歌《海の交響曲》
偉大なエネルギーと輝かしさが爆発した演奏
SACDハイブリッド
■作品詳細
パッパーノ率いるLSOによる、ヴォーン・ウィリアムズの交響曲全曲シリーズの第3弾の登場。ヴォーン・ウィリアムズの全9曲ある交響曲の中でも最大規模の《海の交響曲》です。
1910年に初演されたヴォーン・ウィリアムズの最初の交響曲《海の交響曲》は、1903年から書き始めて7年の歳月をかけて完成、1910年10月12日、作曲者自身の指揮によって初演されました。ソプラノ独唱、バリトン独唱、混声合唱、大編成オーケストラを必要とする、4楽章から成る大作です。歌詞にはアメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩集『草の葉(Leaves of Grass)』からの抜粋が用いられています。ホイットマンはヴォーン=ウィリアムズにとって生涯にわたり重要な精神的源泉であり、《海の交響曲》はその最大規模のホイットマン作品です。冒頭の合唱「Behold, the Sea! (見よ、海を!)」は作品中屈指の名場面で、金管楽器による勇壮なファンファーレに始まり、合唱が歌う「sea(海)」という言葉の瞬間に、驚くべき和声の転換が行われ、冒頭からエネルギーが爆発します。第2楽章「On the Beach atNight, Alone (夜、渚にひとり)」は静かな夜想曲風の楽章で、宇宙と人類のつながりを瞑想的に描きます。第3楽章「The Waves (波)」(スケルツォ楽章)では、きらめく管弦楽法によって波の動きや海の生命力が表現されます。第4楽章「The Explorers (探求する人々)」は魂の旅と未知への冒険をテーマとする壮大な終楽章で、最後は静かで神秘的な高揚感の中に消えていきます。管弦楽にも、そして合唱にも高度な技術が要求される作品ですが、パッパーノの指揮が、華麗な管弦楽の音色、そして合唱のうねるような一体感を導いています。
この録音では、2025年にスタイナー&ベル社から出版されたデイヴィッド・マシューズ校訂による新版が使用されています。1945年、ヴォーン・ウィリアムズはエイドリアン・ボールトへ宛てた書簡の中で管弦楽法の改訂を伝えており、その中には冒頭2小節のホルンをトロンボーンへ置き換える重要な変更も含まれていました。その他にも、スケルツォへのオルガン・パート追加など大小さまざまな改訂があり、それらは今回使用した新しい楽譜に初めて反映されています。
カップリングのエリザベス・マコンキー(1907-1994)の《管弦楽のための夜想曲》は、夜空を旅する月のもとで繰り広げられる、瞑想的でありながらどこか不穏な夜の情景を描いています。若き日の師であったヴォーン・ウィリアムズから田園的作風の影響を受けつつ、マコンキーが傾倒した中欧モダニズムへの関心も色濃く反映されています。演奏される機会は決して多くありませんが、忘れがたい印象を残す作品です。
(LSO LIVE)
■収録曲
【曲目】
・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):海の交響曲(1910)[61:40]
・エリザベス・マコンキー(1907-1994):管弦楽のための夜想曲(1950)[8:05]
【演奏】
サー・アントニオ・パッパーノ(指揮)
マサバネ・セシリア・ラングワナシャ(ソプラノ)
ウィル・リヴァーマン(バリトン)
ロンドン交響楽団
ロンドン交響合唱団(合唱指揮:マリアナ・ローザス)
【録音】
2025年2月9, 12日(ヴォーン・ウィリアムズ)、2025年2月9日(マコンキー)/バービカン・ホール(ロンドン)
収録時間:69分45秒
▼▼併せてオススメ▼▼
アントニオ・パッパーノ&ロンドン交響楽団
アントニオ・パッパーノ&ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団/シンフォニック、協奏的、宗教的作品録音全集(27枚組)
カテゴリ : ニューリリース | タグ : 高音質(クラシック) SACDハイブリッド(クラシック)