桃野陽介を形成する100枚のアルバムを一挙紹介!!――Part.3
42. WEEZER『Weezer』Geffen/ユニバーサル(1994)、43. FOUNTAINS OF WAYNE『Utopia Parkway』Atlantic/ワーナー(1999)、44. THE GET UP KIDS『Eudora』Vagrant/ビクター(2001)「ファウンテインズもウィーザーもゲット・アップ・キッズも丸々そうなんですけど、アメリカのインディーズものが好きだったんで、流れで聴いてましたね」。
45. MELVINS『Stag』Atlantic(1996)「メルヴィンズはニルヴァーナの流れで聴いてました。で、これを聴いてたお陰でジューダスが聴きやすかったっていう。そういうメタルですね」。
45. メルヴィンズの96年作『Stag』(Atlantic)
46. YES『Yes』Atlantic(1969)、47. KING CRIMSON『In The Court Of The Crimson King』Island/WHD(1969)「イエスとクリムゾンは2年前ぐらい……1年前か、聴き始めたのは最近ですね。なに考えてるんだろうなあって思う音楽なんで、単純に好奇心を引き起こされるっていうか、感受性が意地でも豊かにさせられますよね。〈えっ、なんでこんなことしたんだろう?〉って考えるだけで楽しい」。
48. SUPERCHUNK『Foolish』Merge/Pヴァイン(1994)、49. PORTASTATIC『The Summer Of The Shark』Merge/Pヴァイン(2003)「僕、クワージが好きだったんですけど、クワージのドラムの人が(ポータスタティック『The Summer Of The Shark』の)1曲目のコーラスで参加してて、それで聴いてて。夏の思い出です」。
50. THE NEW PORNOGRAPHERS『Electric Version』Matador/Pヴァイン(2003)「タイムリーに聴いたんですけど、凄いポップで良かったていう。カナダの扉が開いたみたいな。自分のなかのカナダ開拓みたいな感じ」。
51. THE ANIMALHOUSE『Ready To Receive』Boilerhouse(2000)「アニマルハウスは高校のときに何気に聴いてて、そんなに思い入れはなかったんですけど、初めて好きな子のおっぱいを触ったときに、頭のなかでこのアルバムが流れてて(笑)。あのときの感触を思い出すと脳内でこれが延々と流れるという、そういうアルバム。忘れられないですね。思い出に生きるアニマルハウスです(笑)」。
52. TALKING HEADS『Remain In Light』Sire/ワーナー(1980)「このアルバムは、昔から持ってたわりにはあまり聴いてなかったんですよね。でもXTCで〈ニューウェーヴが聴きたい〉と思って、そのタイミングで聴いてみたら、えらくカッコいいってことに気づいて。DJオタクみたいな友達で、このアルバムを知らない人がいたら必ず聴かせますね。絶対に〈すげえ!〉とか言って喜んでくれるんで」。
53. TELEVISION『Adventure』Elektra/ワーナー(1978)「テレヴィジョンって結構あとに聴いたんですけど、ペイヴメントみたいな肌触りを感じて。なんかローファイだなあって……しかもセカンドなのに。ファーストはもうちょい鬱陶しい感じですけどね。“Marquee Moon”は時間も長いし。でもセカンドはもう少し優しいっちゅうか。ペイヴメントも僕はファーストより『Terror Twilight』派なんで、そういうノリに近い」。
54. SUPER FURRY ANIMALS『Phantom Power』Epic/ソニー(2003)「スーパー・ファーリーは、これで初めて聴いて。みんな知ってるのに、王道を通りたくないがゆえに聴いてなくて後悔したバンドのひとつですね。これも夕暮れ時に聴いて涙した……僕のなかでは日本のはっぴいえんどみたいな位置付けにしちゃってますけどね。珍しいですよね、こういうバンドって。ありきたりの真ん中にいるようでいて、ありきたりじゃないですよね。雑食でベタなのに、意外とコアなところでも喜ばれるし、みたいな変な立ち位置で」。
55. THE CORAL『The Coral』Deltasonic/ソニー(2002)「コーラルはもう“Skelton Key”が衝撃だったってそれだけですけどね。このラップがね……その当時の象徴的なバンドが出たなあって思って。ミクスチャーが盛り上がってるなかで、昔のもんもちゃんと拾ってきてたっていうか。他のミクスチャーには一切共感はできなかったけど、コーラルは好きだなあって」。
56. THE FUTUREHEADS『The Futureheads』679/Warner UK/ワーナー(2004)「なんか、怒髪天の増子さんとかと喋ると、20年越しに話がリンクするんですよね。増子さんはPerfumeとかを〈しっくりくるわあ〉って言ってて、僕らは〈XTCとか好きですよ〉って言ってるっていう。20年周期でタイムリーにハモるっちゅうか。同世代のニューウェーヴのバンドとか多いですもんね、リヴァイヴァル的に。フューチャーヘッズとかも……まあ同世代じゃないですけど(笑)」。
57. MEW『Frengers』Epic/ソニー(2003)
58. QUASI『Featuring “Birds”』Up(1998)、59. ELLIOTT SMITH『Either/Or』Kill Rock Stars/Pヴァイン(1997)、60. BADLY DRAWN BOY『Have You Fed the Fish?』Twisted Nerve(2002)「瀧谷と出会ってバンドをやり始めて。激しいバンドをやりながら、聴いてるのはソフト・ロックだったりしてました。あと、クワージとかエリオット・スミスとか、バッドリー・ドローン・ボーイとか……この辺をズルズルっと聴き出しましたね」。
61. HEATMISER『Mic City Sons』Caroline(1996)