INTERVIEW(1)――すごい体育会系だった
すごい体育会系だった
――私、te'のライヴは1回しか観たことがなくて。2008年の〈ライジング〉なんですけど。
hiro(ギター)「あーらーらー、俺らが絶頂の時だ。あれがピークでした(笑)」
kono(ギター)「いまピークじゃねえのかよ(笑)」
――しかも柵前で。もうテンションあがっちゃって(笑)。
hiro「ありがとうございます(笑)。でもそれっきりっていうのがすごいですよね」
――すいません(笑)。なかなかタイミングが合わず……で、そのライヴがホントに衝撃だったんですよ。
hiro「〈ショウゲキ〉って〈笑撃〉のほう(笑)?」
――いやいやいや、〈衝撃〉! あまりのインパクトで、いまだに皆さんどう動いてたのかすごく覚えてる。
hiro「でも、あの頃はまだおとなしかったから。やりすぎてなかったですね」
masa(ベース)「だんだん調子乗ってってますね(笑)」
hiro「ここまでは許されるんだ、ってやってたら、結構そのまま許されちゃってて。最終的には火とか吹きたいですね。インスト・バンドなんですけど(笑)」
――はあ……(笑)。で、まあ、te'はやっぱりライヴ・バンドだな、って思うんですよね。作品にも毎回、拳が上がる感じがきちんとパッケージされているな、と思っていて。あとte'には私、体育会系的なイメージがあるんですけど、それがどんどん強まってきているような気がするんですが。
masa「前作までは、すごい体育会系だったんですよ。〈せーの、どん!〉って録って、〈はい、終わり〉って。録るってことに関しても、曲作るってことに関しても。6割7割ぐらいをスタジオでやって、〈こんな感じでいいんじゃね?〉ってなったら、あとは録る日にその場で感じたことで決めていく、みたいな」
hiro「うん。〈それがバンドだろ!〉みたいな。ロック・バンドが本来持つ、初期衝動であったりとか生の良さみたいなのを伝えたくて、あえてアナログ録音を毎回やってたんですけど……」
masa「絶対重ねないんですよ、僕ら。ドラム録って、ベース録って、って絶対やらなかった」
kono「ダビングも修正もほとんどない」
――へえ~。ポスト・ロックと形容されていたわりには、ですね。
kono「だからずれたらずれたまんまで入ってますよ」
hiro「だって、ライヴって修正できないじゃないですか。僕ら、さっきも出てたようにライヴ・バンドだと思ってるんで」