INTERVIEW(4)――音楽をいろんな側面から見たい
音楽をいろんな側面から見たい
――では最後に3人それぞれにとって、L.E.D.というバンドが、どういった存在なのかを教えてください。
横山「自分がいちばんおもしろいと思っているものとか、新しいと思ってるものを表現できる場所だと思ってます。自分が好きなものをぶっちゃけられる人たちがいるので、それを試す場所であり、つまりは自分を試せる場というか」
――結構、好き勝手にやれてます?
横山「自由すぎるくらいに(笑)。なんでも提案できるというか、自分が作ってる曲も、別に誰とも相談せずに〈こういう曲ができました〉みたいな感じでやったら、〈ああ、いいね〉って受け入れられることが多い。これからも、もっといろんなことをやれたらいいなって思います」
――佐藤さんは?
「僕は一応発起人なんで、横山くんと同じように、やりたいことを制約なくやりたいというのはまず前提としてあって。あと、バンドを10年以上やってるんで、活動自体がライフワークみたいなところもあって。集まってる連中で良い音を作るのが基本にあるとしても、その仲間で活動を続けてるっていうのが、自分の生活のなかですごく大きなことなんです。学校みたいでもあるし、職場と言えば職場だし、学生で言えばサークルだし。とても大切な場所なので、これからも続けていきたいですね」
――では最後にオータさん、お願いします。
オータ「うまく締められるかなあ(笑)。インスト・バンドと歌モノの違いって、(近くにあった花を指さして)この花を表から見るか、裏から見るかだと思うんですよ。例えば表から見るのが歌モノで、裏から見るのがインストって考えてもいいんですけど。オレはどっちのバンドもやっているので、いろんな方向から花を見ることができるんですよ。そしたら、見る方向によって景色が変わったりして、そういうのがおもしろくて。裏から見ようが表から見ようが、見ているものは同じ。それは頭ではわかってるんですけど、やっぱり見てみたいんですよね、いろんな側面から。だから、これからオレが何十年か音楽を続けるとして、最終的に〈どこから見ても同じ花じゃん〉っていう結論に達せればOKなんですよ。そういう音楽人生を歩みたいっていうか。そういう過程のなかで、自分にとってL.E.D.はとても重要なバンドだと思ってます。どう?」
佐藤「うん、うまいこと言った感はある。ま、85点かな(笑)」