インタビュー

LOVE PSYCHEDELICOのロックンロール人脈あれこれ



RCサクセション 『OK』 EMI Records Japan(1983)

忌野清志郎による伝説のイヴェント〈ナニワ・サリバン・ショー〉への出演歴があるデリコ。その縁もあってか、昨年は清志郎の命日に開催されたトリビュート・ライヴにも参加し、“Oh! Baby”“い・け・な・いルージュマジック”をフォーキーに披露している。 *土田

 

桑田佳祐 『ROCK AND ROLL HERO』 TAISHITA(2002)

彼とデリコは大学の先輩/後輩の間柄。ロックンロール色が濃いめとなったソロ3作目では、めでたくコラボが実現した。ショッキング・ブルー“Venus”を彷彿とさせる“BLUE MONDAY”に参加し、60sっぽいギター&オルガン・サウンドに2人のコーラスがビシッと馴染んでいる。 *桑原

 

Curly Giraffe 『Thank You For Being A Friend』 BURGER INN(2009)

デリコのサポート・メンバーとしても知られるCurly Giraffeこと高桑圭。懇意にしてきた女性の音楽友達をヴォーカルに迎えたセルフ・カヴァー集には、KUMIの歌う“Mood”も収録。ローリング・ストーンズ風のルーズなビートと彼女の歌声の相性が抜群の逸曲に仕上がっている。 *桑原

 

SMAP “This is love” ビクター(2010)

“Black Or White”を連想させるギター・リフなどマイケル・ジャクソンへのオマージュで飾られたSMAPのシングルは、デリコの書き下ろし曲だった。開放感いっぱいのダンサブルでポップなサウンドをバックにした5人の歌声は、終始心地良さげ。ハッピーなムードのコラボとなっている。 *桑原

 

長田進withGRAPEVINE 『MALPASO』 ポニーキャニオン(2010)

デリコのステージをサポートする燻し銀ギタリスト/プロデューサー。自身の所属するDr.StrangeLove+堀江博久+デリコでStrange Love Psychedelicoとしても活動し、その動きは多岐に渡る。多くのアクトと関わるなかでGRAPEVINEとはコラボ作も発表し、レコ発にはデリコも駆け付けて祝福。 *土田

 

THE BAWDIES 『LIVE THE LIFE I LOVE』 Getting Better (2011)

古のロックンロールに対する敬意を自身の表現として咀嚼し、日本のメインストリームに持ち込んでいる新世代と言えば、この4人組だろう。NAOKIは彼らのメジャー・デビュー作の他、AIを迎えた“LOVE YOU NEED YOU”などのシングルをプロデュース。ヴィンテージかつモダンなサウンドを実現している。 *土田

 

佐野元春 『月と専制君主』 ユニバーサル(2011)

TV番組〈僕らの音楽〉にてボブ・ディランのナンバーをコラボした両者が、佐野のセルフ・カヴァー集のレコーディングで再共演を果たす。デリコの参加曲は“彼女が自由に踊るとき”。アーシーな風合いのフォーキー・サウンドをバックに、まるで踊るような節回しのKUMIの歌唱がやけに眩しい。 *桑原

 

the HIATUS 『A World Of Pandemonium』 フォーライフ(2011)

the HIATUSなどのメンバーであり、デリコのサポートも務める堀江博久は、今回の新作でも多くの楽曲でソウルフルな鍵盤捌きを披露。数多の現場に引っ張りだこの彼だが、そのプレイはロックをロールさせるグルーヴ/音像を助長する鍵となっていることも多い。 *土田

 

THEATRE BROOK 『最近の革命』 Mastard(2012)

KUMIとNAOKIに負けないクラシック・ロック愛を標榜する佐藤タイジは、太陽光エネルギーのみで武道館公演〈THE SOLAR BUDOKAN〉を開催し、デリコも出演。現状を肯定したうえで未来を見る〈3.11〉以後の姿勢は、両者の最新作に通底している。 *土田

 

GREAT3 『GREAT3』 EMI Records Japan(2012)

2012年に9年ぶりの復活を果たしたこのバンドには、ドラムスの白根賢一や元メンバーの高桑圭など、デリコと縁の深い面々が揃っている。ポップでハイセンスなメロディーラインをはじめ、洋楽を好むリスナーのツボを確実に突く要素が揃っているあたりは、デリコとの共通項と言えるか。 *桑原

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年05月21日 14:15

更新: 2013年05月21日 14:15

ソース: bounce 354号(2013年4月25日発行)

ディスクガイド/桑原シロー、土田真弓