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乃木坂46、3日間で14万人動員した14回目のバースデー・ライヴ終了。梅澤美波が9年8ヶ月の活動に幕を下ろす卒業コンサート開催

掲載: 2026年05月26日 21:40


(C)乃木坂46LLC

乃木坂46のデビュー14周年を祝うバースデー・ライヴ「乃木坂46 14th YEAR BIRTHDAY LIVE」DAY3公演「梅澤美波 卒業コンサート」が5月21日、東京ドームにて開催された。5月19日から3日間にわたり同会場で行われた今年2026年のバースデー・ライヴは、DAY1およびDAY2公演では6期生をストーリーテラーに迎え、ブロックごとにテーマ性を持たせた構成で14年に及ぶ乃木坂46の歴史を名曲の数々と共に振り返った。最終日となるDAY3公演では、2016年9月から9年8ヶ月グループに在籍し、2023年からは3代目キャプテンとしてメンバーを引っ張ってきた3期生 梅澤美波の、アイドルとしてのラスト・ステージ。会場に集まった約14万人の観客のみならず、インターネット生配信を通じて多くのファンが彼女の新たな門出を祝福した。

梅澤と同い年の田村真佑、弓木奈於による影ナレを経て、客席は早くも梅澤のペンライト・カラー「青×水色」で染め上げられる。そして、気球に乗った梅澤が「みんな、会いに来てくれてありがとう。今日は私にとってラスト・ステージ。みんなのことを楽しませます!」と叫んで、彼女の初センター曲“空扉”にてライヴをスタートさせた。ステージから十字に伸びた花道とアリーナに複数用意されたサブステージに、休養中の増田三莉音を除くメンバー34名が笑顔を振り撒きながら歌声を届けていく。気球に乗った梅澤は早くも感極まっている様子だが、笑顔を絶やすことなく「今日は私の乃木坂人生の全てをぶつけます。ありったけの感謝を届けます!」というメッセージと共に優しく微笑んでみせた。

続く“孤独な青空”で梅澤がステージに合流すると、34名で“狼に口笛を”で力強い歌声を響かせ、会場の熱気は急上昇。伊藤理々杏、岩本蓮加、吉田綾乃クリスティーといった同期からのメッセージ映像を挟んで披露された“僕は僕を好きになる”では、乃木坂46らしい繊細さで場の空気を一変させ、東京ドームを感動の空気で包み込んだ。

最初のMCでは、前日に4代目キャプテンを襲名したばかりの菅原咲月を中心に進行。現在の心境を尋ねられた梅澤は「(登場した瞬間)会場が青と水色のペンライトですごく嬉しくて。今日は乃木坂への感謝を表したようなライヴになっているので、その気持ちを受け取ってもらえたら嬉しいです。緊張してます(笑)!」と本音をこぼす一幕もあった。

その後、ライヴは“ハルジオンが咲く頃”にて再開する。この曲は2017年2月の「5th YEAR BIRTHDAY LIVE」にて、3期生が初めて披露した思い出の一曲。加入当時の制服を着用した梅澤は6期生と共に、アリーナが黄色、スタンド席が白という「ハルジオンカラー」に染まった客席に向けてこの曲を笑顔で届けていく。そこから、自身が初めてアンダー・メンバーとしてオリジナル・ポジションをもらった楽曲“新しい世界”、初選抜入りを果たした“ジコチューで行こう!”を同期や後輩を交えてパフォーマンスしていった。

続くブロックでは、梅澤の記憶に強く残るユニット曲を連発。ステージに展示されたナイフ、フォーク、スプーン、箸を前に寂しそうに黄昏れる梅澤に、鈴木佑捺が「なんのために私が加入したと思ってるんですか?」と声を掛け、この日限りの「梅澤軍団」として梅澤、鈴木、筒井あやめ、奥田いろはの4人で“失恋お掃除人”を披露。エンディングでは先代「若様軍団」軍団長 若月佑美を踏襲した「箸くん」ネタも飛び出し、会場を沸かせた。また、“ファンタスティック3色パン”では賀喜遥香、小川彩と共に「メロメロセリフ」で、観る者をキュンキュンさせる場面も。

また、昨年2025年2月の「与田祐希 卒業コンサート」で放った「いつか(身長の)大きい(メンバーによる)ユニット、作ってやるんだから!」という言葉を守り、金川紗耶、林瑠奈、五百城茉央、冨里奈央、大越ひなの、海邉朱莉の高身長メンバーで“悪い成分”を披露したと思えば、今年2月の「Coupling Collection 2022-2025」でも話題となった梅澤センターによる“踏んでしまった”まで飛び出し、客席のボルテージは一段と高まっていく。

そんな熱気をクールダウンするように、田村&弓木の同級生トリオでは“急斜面”を穏やかに歌唱。エンディングで梅澤が「好きだーっ!」と叫ぶと、弓木が先導してオーディエンスが「好きだーっ!」を返す場面もあった。そして、梅澤と遠藤さくらが2人だけで歌い踊りながら、儚くも美しい世界を作り上げる“歩道橋”でユニット・ブロックは幕を下ろした。

デビュー時の制服を着た伊藤、岩本、吉田による、梅澤との思い出を振り返るトークを経て、ライヴも後半戦へ。1期生がデビュー・シングル『ぐるぐるカーテン』のカップリング曲として発表した“失いたくないから”を、梅澤が1人で大切に歌い紡ぐ。曲中では卒業していった先輩たちへの感謝を送る場面もあり、スクリーンには過去の思い出の写真が次々と映されていった。以降は各期とのコラボが展開され、6期生とはこの日のシチュエーションにぴったりな“タイムリミット片想い”を明るくパフォーマンスし、5期生と歌う“泣いたっていいじゃないか?”では曲中に一人一人へ向けて異なる花と花言葉を贈る場面も用意された。

4期生とは激しく熱量の高いダンスをフィーチャーした“日常”でありったけの感情を爆発させ、オーディエンスをヒートアップさせる。そして、同期の3期生とは最新の3期生楽曲“世界はここにある”でエモーショナルな歌声を響かせ、先輩としての背中を後輩たちに見せたかと思えば、「今までいっぱい歌ってきたね。今日は4人で届けよう」を合図に始まった「3期生の原点」“三番目の風”で東京ドームにこの日一番の風を吹かせてみせた。

ライヴ終盤戦は、ステージ上のメンバー34名によるキャプテン 梅澤美波の「いきます、せーの!」の掛け声から始まる最後の円陣と共に“人はなぜ走るのか?”にて元気良くスタート。最初で最後の「梅澤&菅原ダブルセンター」の“インフルエンサー”、34名で可憐な世界を作り上げていく“帰り道は遠回りしたくなる”、梅澤のセンターが完全に板に付いた“シンクロニシティ”と、グループを代表するヒット曲の数々で卒業する梅澤の花道を飾った。

最後の曲に入る前、梅澤は「これが私の愛してきた乃木坂46です。私はこのグループからいろんなものを貰いすぎてしまいました。人との出会いも、強くなった自分も。この場所へ導いてくれた先輩方に心から感謝していましたし、新しく歩んできた今を作る、ここにいるメンバーのこともすごく大切に思っています。いつの時代の乃木坂46も私は心から大好きで、ここでの人の出会いに本当に恵まれてきたなと思います」と率直な思いを口にする。そして、「次が最後の曲になるのですが、ここで出会った皆さん、メンバーへ矢印を向けて歌いたいと思います」と述べてから、感情をたっぷり込めて“My respect”を歌唱してライヴ本編を終了させた。

アンコールでは、梅澤がリスペクトする卒業生 白石麻衣がナレーションを担当。「誰よりもグループを愛している人。周りが見えて、グループの未来を見ていて、強さがある。キャプテンとしてもメンバーとしても理想的だし、私が乃木坂46を今も誇れているのは美波のおかげ」と、梅澤への思いが白石の視点で語られていく。

続いて、ステージには黒を基調とした妖艶なドレス姿の梅澤が姿を現す。彼女はここまでの約10年間を振り返り、「今の私はとっても強くなりました。きっと、守るものができたからだと思います」と口にし、過去に傷付いたことも乗り越えられたのは「ただただ乃木坂46が好きで、乃木坂46で生きられることが好きだったから」と告げる。

続けて、自身がキャプテンに就任したタイミングを思い返し、「当時は重くて苦しかった。MCがあったらパフォーマンスに集中できなくて、それが悔しくて。でも、ここまで自分を信じて大丈夫にしてきました。不安になったときは、横にいる仲間たちに力を貰って、今日まで頑張ってきました。今はキャプテンというこの看板をすごく誇りに思うし、もう一度乃木坂46の人生を歩めるのなら、絶対に私は3代目キャプテンになりたい。そう思えるくらい、自分にとって宝物をいただきました」と涙を浮かべながらも、まっすぐ前を見て発言。

さらに、ファンに向けて「私はどうやら、誰かの生きる希望になれていたみたいです。私が頑張れる理由だと言ってくれる人が、嘘みたいな話だけど本当にたくさんいて。でも、そんなのこっちのセリフで、ファンの皆様が愛を向けてくれなければ、私はとっくにステージから降りていました」と語り掛け、メンバーには「頼りない私に今日まで付いてきてくれて、本当にありがとう。みんなは今、乃木坂46でいられて幸せかな? 自分に自信が持てないときは、乃木坂46というグループに自信を持ってください。乃木坂で頑張っているあなたたちなら大丈夫だし、乃木坂46は最強だから大丈夫。あなたたちが乃木坂46だから大丈夫。乃木坂46の未来を作ることを楽しんでください」と伝える。

最後に「今自分に声を掛けるのなら、本当に今日までよく頑張った。私に任された役目は100パーセント全うできた。そうやって、自分にも言葉を掛けてあげたいです」と自身に労いの言葉を送ると、彼女の卒業に向けて制作されたソロ・ナンバー“もう一つの太陽”を、今の自分を投影しながら歌ってみせた。

その後、ほかのメンバーが加わると、“僕だけの光”や“転がった鐘を鳴らせ!”と共に大型トロッコに乗った梅澤が、「最後までみんなの笑顔を見たいです!」と叫びながらファンへ最後の挨拶をして回る。そして、「東京ドーム、ラスト。ぶち上がれーっ!」を合図に“ガールズルール”に突入すると、会場の熱気が一気にヒートアップ。オーディエンスは卒業の瞬間が近付いた梅澤へ向けて、ありったけの大きな声で彼女にエールを送った。

菅原から「うめさん、ドレスとってもお綺麗です!」と声を掛けられると、「強く見せたくて黒にしました(笑)」と答える梅澤。今の率直な気持ちを問われると、「夢を見てるみたいで……(感謝の気持ちを)伝えても伝え切れないなって思っちゃいました。でも、本当に楽しかった!」と返し、「最後は、私がもう何度歌ってきたんだろうってぐらい歌ってきた、ファンの皆様と一番一体感を感じられるこの大切な楽曲を、みんなで歌って終わりたいです」という言葉と共に“乃木坂の詩”を披露。会場一面が乃木坂46カラーの紫で染まり、力強い歌声が響き渡るなか、菅原の「うめさん、モニター見てください!」を合図にスクリーンにはファンから梅澤への感謝のメッセージが表示された。梅澤は喜びの涙を流しながら、「本当に大好きなグループで、大好きなメンバーと大好きな皆様に見送られてこの場を去ることができて幸せです」と再び思いを伝える。

その後、6期生を代表して瀬戸口心月、5期生を代表して井上和、4期生からは遠藤が梅澤への感謝とグループを守っていく決意を告げ、同期の伊藤、岩本、吉田は梅澤へ労いの言葉を1人ずつ伝えていく。最後にステージに1人残った梅澤は「9年8ヶ月、本当にありがとうございました。これからの乃木坂46の未来を皆様に託します。どうか、私の大切な同期と後輩を、これからもよろしくお願いします。私はとっても幸せでした」とメッセージを残し、ステージに用意された2つの扉のうちメンバーとは異なる扉へと進み、「乃木坂46 14th YEAR BIRTHDAY LIVE」DAY3公演「梅澤美波 卒業コンサート」は完結した。

梅澤美波のアイドル人生を総括する卒業コンサートであると同時に、彼女の乃木坂46ファンとしての時代、そしてメンバーとして活動した約10年間を、自身の目を通して表現するバースデー・ライヴとしても機能したこの日のステージを経て、乃木坂46は菅原キャプテン率いる新体制で活動15年目に突入した。そんな彼女たちの新たな一歩を、6月13日からスタートする「真夏の全国ツアー2026」でぜひ目撃していただきたい。

(文/西廣智一)





















































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