60年代アトランティックの本流が南部へと向かうきっかけを作ったのは、惜しくも昨年逝去したウィルソン・ピケットだ。ファルコンズでの活動を経て64年にレーベル入りした彼は、スタックス録音による“In The Midnight Hour”の大ヒットで一気にブレイク。以降はマッスル・ショールズ録音を繰り返しながら、キャッチーなダンス・ヒット“The Land Of 1000 Dances”を収めた『The Exciting Wilson Pickett』、名曲“Mustang Sally”を収めたカヴァー中心の佳作『The Wicked Pickett』などを発表していった。エキサイティングな激唱を未体験の人もぜひチェックすべき!