インタビュー

RYUKYUDISKO(5)

沖縄音階が簡単にできちゃうのは、なんなんだろうなって

――いやいや、そういう部分はテクノにもあるし、沖縄音楽とかにもあるんじゃないですか?

HATA「そう言えば、音をもらった時に当然だけど沖縄のフィーリングが入っててさ、デモを返す時に俺らも沖縄音階を使ってやろうとするんだけど、ただ音符上で同じことをやっても、そうはならない。沖縄にならないんだよね。アレはもう血だと思う」

AO「俺、北海道だからな。〈いいな、こんなの簡単にできちゃって〉って思うよ(笑)」

哲史「そうなんですよ。簡単にできちゃう。だからなんなんだろうなって思うんですけどね」

HATA「苦労じゃないけどさ、そこは勉強になったよね」

哲史「でも、“RYUKYUDISTO”の歌詞って〈なんくるないさー〉で始まるじゃないですか。あれは沖縄じゃないからこそ出てくるんだと思う」

HATA「いちばん最初のデモにはなくて、いろいろ妄想を膨らませているうちに声ネタ入れようって話になったんだよね」

哲史「そこであの言葉が出てくるのがすごい。あたりまえすぎるがゆえに僕らには思い浮かばないですから」

HATA「いやぁ、よかった(笑)」

AO「殴られるかと思った(笑)。〈沖縄をバカにするな!〉みたいな」

哲史「やってて楽しいのはそういうところなんですよね」

――Dachamboさんたちは他に気になった曲はありました?

AO「BLACK BOTTOM BRASS BANDが参加した“RKD MARCH”かな。ホーンを上手く使ってますよね。伝統あるスタイルが上手く昇華されている」

HATA「僕らもメンバーにホーンはいないけど、ワンマンでゲストに入ってもらったりするんですよ。ホーンが入ると俺らがいまやっているエレキ・ギターやシンセとは違う色がつくし〈いいなあ〉ってのを感じてたところに、そういう曲があったんで〈おお!〉ってなりましたね」

哲史「これもデモではシンセでホーンを入れてたんですけど、物足りなくて、お願いしたら断然、良くなった曲ですね」

――個人的には“遥”でオートチューンのMEGさんと生っぽいナカコーさんのコントラストというか距離感が非常に興味深かったです。MEGさんはコメントで〈(ナカコーさんとは)今回も残念ながら共通の話題を見いだすことができませんでした(笑)〉ってジョークを飛ばしてますが、実際はどうだったんですか?

陽介「ナカコーは、いい意味でああいう感じでストイックなんですけど、気を遣わせないって空気もちゃんと出しますからね(笑)。この前MEGちゃんに会った時、〈まあ、ナカコーさんだし、いいんじゃないの〉って話をしてたから、いい感じだったんじゃないかと思いますけどね」

▼『pleasure』に参加したアーティストたちの作品

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2009年09月24日 19:00

文/佐藤 譲