インタビュー

INTERVIEW(1)――俺ら、ロック・バンドだから

 

俺ら、ロック・バンドだから

 

――今日は、何の話をしましょうか。

WATARU.S(ヴォーカル/ギター)「何も考えずに来たでしょ(笑)!」

―― 一応考えてきましたよ(笑)。でも、これまではリリース直前の取材だったから、その時点では割とその先の……というか、前回ですでに“キャラメルフレーバー”の話も出ていて。まさか次のシングルになると思ってなかったから(笑)。

WATARU.S「(笑)いいんじゃん」

――(笑)はは。じゃあ“キャラメルフレーバー”なんだけれど、初披露はいつ? 12月のワンマンでもやってましたよね?

WATARU.S「結構ライヴではやってたよ。観に来てないだけです!」

―― ……スミマセン(笑)。最近はがんばって観てますんで。

WATARU.S「そうだね。ありがとうございます!」

――ということは、長く温めてきた曲ですね。ファンの方々にはお馴染みの曲ってこと?

WATARU.S「知ってたんじゃない? 20人ぐらいですけど」

――具体的だ(笑)。そっか。あのね、いまだから言うんですけど、前回の取材の時は、WATARU氏の模索っぷりがひしひしと感じられて。

WATARU.S「何? 見失ってた感じ?」

――どうなんだろう? 見失ってたのを抜けて、照準を合わせて模索してた感じかなあ。

WATARU.S「ああ~、そうかそうか。うん。模索中だね……鋭いね~(笑)。でも最近はなんか、結構自然体でいけてるから。全部が」

――曲を作ることも。

WATARU.S「パフォーマンスすることも、ラジオ1本やることもそうだけど、普段の俺のままで出せてるから、うん。前はなんか、逆にセーヴしたりっていうのもあったけど、いまは結構この俺様キャラでも(笑)、それでもいいんだ、っていうのがあるから。元々そういう感じだからね。それで行けるな、ってのを感じてるから、非常にいま楽しいですけどね」

――ベーシックにあるものを、そのまま出しちゃえ!って感じになったのかな。

WATARU.S「うん。そうそうそう。そうだね。ホント〈列伝〉が終わって、1週間の模索期間で」

――ああ、その頃だった、取材したの。

SHOW SKB(ベース)「……お腹がすいてただけじゃないですか(一同笑)? この人、だいたいシャイだから、そういうとこあんまり人前で見せないですよ」

WATARU.S「でも、感じたんだと思うよ、それは。なんか列伝ツアーは対バンとかとも同級生の修学旅行みたいな感じで回ってたから、素の感じで出てて。でも次にライヴやった時に、スタッフに言われたんですよ、俺。なんか、あの列伝のキャラはやめろ、みたいな。〈もうちょい、ナイーヴな感じにしたら?〉みたいな」

――あら。

WATARU.S「それ、よく意味がわかんなくて……で、まったくそうはしてない。むしろそれで、(列伝の時の方向に)拍車かかってるみたいな感じだけどね」

――ナイーヴとなると、前作の“MR.LONELY”とはまた別の方向になっちゃいますもんね。

WATARU.S「うん。そうかもね。そういうのもあんのかもしんない。でも、別にね、なんも気張る必要ないな、と思って。いまは楽しくやってますけど」

SKB「ふふ(笑)」

――良かったです(笑)。

WATARU.S「まあ、みんなに嫌われたくはないけどね。嫌いな人もいるじゃん、そういうの。〈なんだ、こいつ?〉って。でも俺ら、ロック・バンドだからね。アイドルじゃねんだよ、って話で、言いたいことは言いますし、ってスタンスですかね」

SKB「一応そこは敬語で(笑)」

 

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2010年06月02日 19:00

更新: 2010年06月02日 20:54

インタヴュー・文/土田真弓