INTERVIEW(5)――野音にも福生UZUにも古のロックの危険な空気感が
野音にも福生UZUにも古のロックの危険な空気感が
――そして最後にはまたライヴ・テイク集が入ってますが、シングルをリリースした週末には野音もありますよね。
WATARU.S「うん」
――失礼かな? 結構大きく出ましたね(一同笑)。
WATARU.S「そうよ(笑)」
SKB「大きく出るんだったら、とことん大きく出ないとおもしろくないじゃん」
WATARU.S「夢見たいじゃん、そこに。そこでLIQUIDROOMです、って言われても、ああ、やるんだ、どんなセットリストかな、ぐらいでしょ? でも野音やるぜ、って言われたら、うわーみたいな」
SKB「いままでそんなバンドいたのかな? 初QUATTROの2か月後に野音って」
WATARU.S「今日みたいに自分で電話受付して(取材後、WATARU.Sが生電話でチケットの予約受付をする企画があった)、DIYで売るのはないと思うよ(笑)。本気で自分たちでやります、みたいなのは」
――前々日のFEVER公演と合わせて〈六月革命〉ですしね。
WATARU.S「革命で政権交代できなかったら解散ですから。その後のライヴは全部キャンセル」
――だって、新曲作ってるじゃない。
WATARU.S「それは未発表曲集、アンソロジーになる」
――(苦笑)はい。で、趣向は考えている?
WATARU.S「なんも決まってねえじゃん。ヤバイな」
――もう1か月切ってますが(取材日は5月10日)。
SKB「あのね、野音、この間みんなで下見に行ったんですよ。もっとでっかくて、引いちゃう感じなのかなって思ったら、意外と懐かしい感じがして。この感じなんだろう?って思ったら、俺らが昔やってた福生UZUの感じ、そういう古の感じがちょっと出てたんですよ」
WATARU.S「結構出てたでしょ。ちょっと、っていうか」
SKB「うん、出てて。その後、夢にも出てきたんですけど(笑)。なんか、福生UZUもだけど、それって危険な空気なんですよね。古のロックの。暴動が起こるんじゃないか、喧嘩が起こるんじゃないか、みたいな。その感じがすごい心地良くて、だから野音では伝説のライヴが生まれたりするんだ、って空気を肌で感じたし、それができそうな気がした」
――それは、70年代の京大西部講堂みたいな危険さ?
SKB「うん、うん」
――おっと。楽しみですね。
SKB「あと、野音のビルがどうたらって言ってたじゃん」
KENSUKE「ああ。野音ってなんか、周りがビル街じゃないですか。で、他の人の野音の映像とかを観ると、毎回映るビルがあるんですよ。そのビルのことが俺はだんだん気になり出してきて、俺らの野音のDVDとか作る時に、カメラがそのビルに行くと、俺らがそこでこうやって、ブラインドの影から顔出してる、みたいな。その対比感みたいなのを映像でやったらおもしろいな、って」
SKB「お客さん入っても俺らがいなくて、〈あれ?〉って思うとそこにいる、っていう(笑)」
――それやってほしい。でもDVDって出るんですか?
WATARU.S「わかんない」
KENSUKE「とりあえず作ってたらいい、っていう」
SKB「とにかく、まあ1,000円だし、6月6日はみんなで爆発しに来てほしいですね」
WATARU.S「〈SISTER JETはみんなの味方です〉(SKBのブログの恒例の締め文句)って」
――今回はブログ調の締めですか(笑)。
SKB「(笑)悪ノリしに来てください!」
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