第1回「春に聴きたいジャズ」
春聴くならこれでしょ
【今月の担当部員】 広島店・岩見綾 (入社4年目、好物はチョコレート) 商品本部・幡野裕子 (入社7年目、特技はレバーペースト塗り) 営業支援部・小高麻子 (入社12年目、趣味は美術館めぐり) |
2月27日の「ALLABOUT」に登場した大手CDショップ・タワーレコード女性社員による大人の部活動「タワレコ女子ジャズ部」が連載コラムになりました。毎月の「お題」を受けて、部員が独自のセンスでジャジーな音楽を紹介します。第1回は「春に聴きたいジャズ」です。
岩見:春の始まりって、なんとなくワクワクします。少し高めのヒールを履いて、オシャレして出かけたくなる極上の1枚が、スウェーデンの女性ヴォーカリスト、クリスティーナ・グスタフソンの『ロウ・オフ・ザ・レディ』。日だまりに溶け込むような澄んだ歌声に、ホーンやエレキピアノ、ベースのアンサンブルも爽やか。5曲目のスタンダード「春の如く」は、エレガントで大人のかわいさも満点。聴きながら、隣に手をつなげる人もいたら、甘酸っぱい春になりそう。
幡野:私は、ポカポカ陽気の休日に聴きたい1枚を。ちょっと早起きして、焼きたてのパンを買って公園でまったり……。という時には、フランク・シナトラのベスト盤『シナトラ・ベスト・オブ・ベスト』。ゆったりした曲調とシナトラの甘い歌声が心地よくて、ついウトウト……。きっと誰でもどこかで聴いたことのある名曲ぞろいです。
小高:たとえばどんな曲?
幡野:ビートたけしが出ていた高級車のCMに“夜のストレンジャー”が流れていました。あと、綾瀬はるか主演の映画「ハッピーフライト」(2008年公開)でも全編、シナトラの曲が使われていて、映像ソフト担当としては、綾瀬はるかのとびきりの笑顔とシナトラの曲を一緒に楽しめる、映画のDVDもオススメ。
小高:私は、お花見向けの1枚を。
カウント・ベイシー・オーケストラの名盤『エイプリル・イン・パリ』。パリの明るい風景を思い起こさせる表題曲をはじめ、ビッグバンドならではのゴージャスな曲ばかり。酒宴も盛り上がりますよ。
幡野:でも、もう東京ではほとんど散ってますよ?
小高:……じゃあデリカテッセンの『グッドナイト・キス』。女性ヴォーカルが印象的なジャズ・ボサノヴァで、レトロな雰囲気がステキ。聴きながらハラハラ散る花びらに囲まれてお昼寝できたら幸せかも!
オンライン・スタッフのおすすめ
Ignasi Terraza Trio『Swing Swing Swing』
スペインのピアニスト、イグナシ・テラザのトリオが聖歌隊と共に録音したクリスマス・アルバムですが、スインギーな“El desembre congelat”、“El dimoni escuat”のウキウキ感は、春にもピッタリな心地よさ!
El desembre congelat
El dimoni escuat
Various Artists『The Ultimate Lady Jazz』
ジャズを聴きながらエレガントなひとときを。
ノラ・ジョーンズ“Don't Know Why”収録!
どこかいい香りがしてきそうな女性ヴォーカルのコンピ。ノラ・ジョーンズ、ホリー・コール、トレインチャといった最近のポップ系トレンドはもちろん、マリーナ・ショウのようなR&Bテイスト、またジュリー・ロンドン、サラ・ヴォーンの王道までばっちり収録!
Alaide Costa『Coracao』
ブラジルの女性ヴォーカリストによる1976年の名盤。なんといってもファルセットのスキャットが軽快なキラー・チューン“Catavento”は、心躍る春にしっくりきます。これを聴きながら歩けば、自然と足取りも軽くなるような、そんな1曲。
- 前の記事: 第2回「五月病解消系ジャズ」
掲載: 2013年04月10日 00:00
更新: 2014年03月12日 14:30